2008年 12月
2008年 12月1日(月) 『気晴らし阪木さん』
放課後といっても、本日の授業が終了してから二十分も経っていない今は、廊下を行き交う生徒の数は少なくない。
さっさと帰宅したり部活に向かったりする者も居るだろうが、五月ともなれば新たなクラスに身が馴染み始める時期でもあるので、あまり目的もなく学校に残って談笑したりする者もわりと居たりする。暖かくなってきた気温も手伝って、校内の雰囲気はいたって穏やかだ。
だが、そんなのんびりとした空気を関係ないと言わんばかりに――ずんずんずんと早足で廊下を進む女生徒の姿がある。
小柄というより、端的に小さいと表現できる少女だった。私服であれば小学生にも間違われるかもしれないが、青のタートルネックに黄色のブレザーといった高校指定の制服を纏っているとなれば、ここの生徒なのであろう。纏っているというより着られているという印象なのだが、それはともかく。
外ハネにしてあるセミロングの焦げ茶色の髪。丸みの取れてない童顔、少々釣り目系の大きな瞳は、今はどこか切迫したような鋭さの色を放っている。
制服の袖から出きっていない小さな両手を固くグーにして歩くスピードは、彼女よりも頭一つ以上背の高い男子生徒の歩行よりも速い。例え高校であっても『廊下を走るな』という規則はあるし、貼り紙も所々で貼られていたりするのだが、彼女は走らずともハイスピードの歩行で廊下を往く。
早足の彼女が向かう先は、校舎の一階にある一室。『生徒会室』と札があるのだが、彼女は構わず引き戸の前に立ち止まり、ノックもせずに扉を開く。
「会長、大変です!」
部屋に入って開口一番、彼女は大きく声を張り上げるのだが……その声に反応する者は、残念ながら居なかった。
といっても、人が居ないわけではない。
一室の奥、大きな執務机に設置してある大きな椅子に一人、小柄な女生徒が座っている。
窓の方を向いているためか表情は見えず、サラサラとした栗色ショートの髪が穏やかな風に揺れるのみ。
机上には『生徒会長』という立札があることから、この椅子に座っている者こそ、彼女の言う『会長』であり、この高校の生徒会長であるのだろうが……。
不思議と、その生徒会長は微動だにしない。
「会長、大変なんですってば! かいちょー!」
それに構わず、今しがた生徒会室に入った小さな少女は慌しい様子で生徒会長に歩み寄るのだが――その横に達した途端、呆れたように息をついた。
「はぁ……眠っちゃってますよ、この人は……」
そう、生徒会長の少女は、目を閉じて眠っていた。大きな椅子に小柄な身を深々と沈ませ、膝に手を置きながら。
肩にかかるかかからないかくらいの栗色のショートカット、外見に幼さが抜けないながらも整った造形、小さな唇から漏れるのはすやすやとした穏やかな寝息。お手本のようにきちんと着こなされている女子の制服姿は清純で、気品のようなものも漂わせる。
今、この椅子に座っての居眠り姿さえも、『女神の休日』と題することができそうなくらいに絵になっている。
少女も少女で、溜息を付きながらも、その姿にわずかばかり見惚れていたのだが……ハッと肩を震わせてぶんぶんと首を振り、さらには深呼吸。そして、
「起きてください、会長!」
生徒会長を起こしにかかる。
声をかけるだけで起きないことについては生徒会室に入ってからわかっていることだし、彼女にとってはわりかし『慣れていること』なので、始めから体をゆさゆさと揺り動かしにかかる。
「会長、起きて。会長!」
しかし揺すっても、会長が起きる気配がない。
「つーか、いい加減起きろ! しおちゃん!」
と、少女が昔からのあだ名を呼ぶと、眠る会長の身にピクリと反応があったが。
「うう、もう食べられない……パパ、胡椒は、頼むから胡椒は勘弁して……そんな、山盛りだなんて……むぅ……」
なんだか得体の知れない寝言を漏らしていた。表情にもどこか苦悶としたものが見える。先程まで穏やかな寝息もわりかし乱れてきている。
これを見て、少女は少しバツの悪い顔をしたのだが、『いやいや雪姫。ここで手を止めちゃ駄目だ。むしろしおちゃんをこの悪夢から解放せねば……!』となにやら硬く決心をしたように拳を握り、そしてもう一つ深呼吸。
小さな身体にグッと活を入れ、
「あーっ! 学校のグラウンドにだんご大家族の大洪水がーっ!?」
「ええっ、それ本当っ!?」
絶叫すると、会長は閉じていた目をいきなり『カッ!』と大きく見開き、グラウンドを見渡せる窓にガバッと小柄な全身を張り付かせる。
それからキョロキョロと約一分ほど舐めるようにグラウンド中を見渡し、徐々に視線の力が弱まってきた頃に、ピクリと肩を震わせ、
「ゆ〜き〜ひ〜め〜!」
嘘だということを悟ったのか、会長が般若のような表情で少女に殺意を含んだ熱視線を向けるのだが、彼女はいたって動じずに、
「いや、普通ないでしょ、だんご大家族の洪水なんて……」
「あるもん! 5年後とかにだんご大革命が世界各地で起こるって、ダークプリンセス今日子先生が言ってたもん!」
「だんご大革命ってそんな安直な……っていうか、誰ですか、そのダーク何とか先生って」
「あっきーがよく読んでる雑誌に載ってある、占いコーナーの人だよ。よく当たるんだよ?」
「いや、でも、所詮は占いでしょ」
「パ……お父さんが若かった頃、お母さんと逃避行しようと決意したちょうどそのときに、あっきーがこの先生の占いを見て、逃避行を事前に止めることができたという逸話が」
「いや、アッキーさんにはきちんと話を通して同棲するようになったって、渚さんから聞いたことあるんですけど……」
「兎に角、当たるの! 雪姫、5年後はあなたも心に留めておきなさい! お母さんや早苗さん達とかも集めて、その日は皆でお祭りだよ!」
「はぁ……」
雪姫と呼ばれた少女が呆けた返事をする中、『ふぅ、やれやれ、さてもう一眠り……』と会長が椅子に座って、再び目を閉じようとするのに。
「って、そんなアホアホ会話をやってる場合じゃなーいっ!」
「うわ、どうしたの雪姫、そんな全身で『うおーっ!』のポーズをして」
「『うおーっ!』というのはさておき、しおちゃんが話を脱線させるからですよ!」
「脱線って、ネタ振りの大元は雪姫だったんじゃ……っていうか、アホアホ会話というのはちょっと失礼だと思うよ?」
「ツッコミ遅いよっ! っていうか、そんなことやってる場合じゃないんですよっ!」
「ゑー、あたし昨日、山のような書類決済が夜遅くまでかかったから、結構眠いんだけど。今日の授業も、何とか踏みとどまったって感じだったし……」
「いや確かに、昨日は本当にご苦労様でしたけど。会長が出てきてくれないと困る事態が、今起こってるんですよ!」
「はぁ……何だかあたしが会長に就任してから、満遍なく事件が起こるね」
気だるそうにポリポリと頭を掻きつつも、だがその後に『……よし! 夕飯はとんかつっ!』と何やら自分で自分に活を入れ、会長はシリアスな表情で雪姫に向き直る。
「じゃあ、状況を説明して、副会長」
「……わかりました、会長」
応えるように、雪姫も気を取り直して、言われたとおりの説明に入る。
簡潔に、だがしかし要点は抑えて、所要時間はわずか三十秒。
「……バレー部と卓球部がスペースの取り合いねぇ。確かに体育館が狭いってのはわかるんだけど、もうちょっと譲り合い精神を持って欲しいものだよね」
「この時期、大会が近くてピリピリしてるんですよ。何かもう、一触即発って感じなんですけど、今は夢摘先輩と瑠璃先輩が間に入ってます」
「おっと、ムっちゃんとルリちゃんに苦労かけちゃってるからには、急がなきゃね」
「会長、わたしの苦労も察してください」
「わかってるよ。雪姫には今度、早苗さんの新開発・ネオレインボーパンデスティニーを試食させてあげるから」
「それ『デス』の名の通りに死の予感がするからねっ!?」
「あはは、冗談冗談。――さて、行きましょうか、副会長」
「……わかりましたよ、会長」
ゆらりと立ち上がって居住まいを正し、堂々とした足取りで生徒会室を出て行く会長に、雪姫も同じ歩調でそれに続く。
身長差はあれど、歩行スピードはまったくの同じ。それは、ずっと昔からあるように、リズムの合った心地よさで。
当事者である二人も、それを存分に理解しており。
自然に、会長が歩きながら右の拳を横にいる雪姫に差し出すのに、雪姫も左の拳を差し出すことで応える。
「生徒会長・岡崎汐(おかざき うしお)と」
「副会長・七末雪姫(ななすえ ゆきひめ)に」
『果たせない任務 はない』
拳を拳をコツリと合わせて、自然とこぼれる笑みを合わせながら。
二人の少女は、殺伐としているであろう任務の場へと向かうために、人もまばらな廊下を往く。
CLANNAD OVER AFTER STORY −ANOTHER MISSIONS OVER?−
Coming Sooooooooooooooooon! ……なわけがない。
とまあ、どうも執筆の気が進まないので、気晴らしに書いてみました。
詳しくは9月19日を参照しましょう。書いててちょっと楽しかったのは秘密だ。
つーかこれ、何気にCLANNAD AFTERのネタバレになるよーなと思ったのですが。
そもそもネタバレを気にするほど閲覧者が居るはずもないから、好き勝手にやらせてもらうさ、どわはははははははは。
自分で言ってて凹んだ_l ̄l○
とりあえず、本格的に書くとなっちゃ、こんな短編形式で書けたらいいな。
ミッションもいいけど、そのほかの日常の話とかも。
イラストとか描いてくれる人とかいたら、阪木さん頑張っちゃうぞっ!
……考えることちっちぇーよ、俺。
久しぶりにリンクなんかも
◆ENSON2の収録曲が発表されてた
気付くのおせぇーっ!? というツッコミはナシな!
『ETERNAL BRAZE』と『God Knows』は事前に発表されてたから知ってたけど、『鳥の詩』って阪木さん的国歌じゃねーか!(笑)
えんちゃんの芸の広さは留まることを知らないのな。他の曲もやたらと豪華だし。『ゆずれない願い』とか。
つか、ライオンえんちゃんのジャケットがワイルドなんだか可愛いのか評価に困る。もちろん良い意味で。
ミニライブは行けない距離じゃないんだよなぁ。行くのもアリか。
ともあれ、12月17日が楽しみである。
◆ジンクスV(11月30日)
ダブルオー2期の最初の雑魚MSですな。いや、エクシア圧倒できる性能をお持ちなんですがね。
でも、今見てる限りではドンドン新型とか出てきてるから、やはり雑魚MSに落ちてしまうのか。哀れなり、ジンクスV。
竹とんぼ殿の描かれる久々のプチモビなのですが、相変わらずの線の多さと、擬似GNドライブの輝きが素敵。
◆とらドラ!の3名(11月30日)
柊センセーのところも久しぶりにリンクしてミントス。
ううん、内容は知らないけど引き込まれた。
今現在ラノベ分が足りないので、今月とらドラか禁書目録のどっちかを古本屋で買うつもりなんですが、どっちにするか迷い中。
どっちにしようかな。
◆で、禁書漫画もこっちもやってるわけで(11月30日)
こういうのを同時にやられると、マジで二択が迷う。
ぶっちゃけ、世相のおススメはどっちなのよ。
みのり組でも良いからおせーて。
つーか、見てる限り、ヒロインの娘が何か可愛いのだが(笑)
◆おさなのはの新作塗絵?(11月30日)
まだ出るのか、おさなのは(笑)
シリーズ者でここまで成功できるのって、しょーじき羨ましいなぁ。
つか、11月25日の背景絵がマジパネェ。
2008年 12月2日(火) 『阪木さんは未だに何も成し遂げていない』
ANOTHER MISSIONS?を全話解禁。
元々O.P.E.Nの作品なんだけど、もはや書面では売れないと感じたから、ネットで解禁することにしました。
まー、需要とか少なそうだけどね。売れてないし。
長らく愛着を持って完結まで書いた長編ながら、結局評価すらされなかった作品ですけども、少しでも楽しんでいただければ幸い。
しばらくトップにも載せておきます。
ちなみに図書室の二次創作のページもちょこちょこ弄ってます。
とまあ、辛気臭い話はこれくらいにしてっと。
■CLANNAD AFTERのお話
関西では1周遅れだからまだ8話なんだぜってことで、ゆきねぇ編の第2話。
序盤の膝枕のアレには大いに色めき立つと共に、『渚ってば心広すぎだろJK』などと思ったりと色々忙しかったんですが。
その後の本編は、少しイマイチ感が拭えない。なんというか、あまりにも殺伐としすぎ。
原作のゆきねぇのストーリーといえば終始和やかで、膝枕してあげたりとか抱き締めちゃったりとかで萌え転がった印象が強いだけに、
アニメではオプションであるヤンキーの人達が前面に出されてしまった結果、どうも、ゆきねぇの柔らかさが活きなかったというか。
何より、前面に出されたヤンキーの人達全員が全員、少し魅力に欠けていた感じでもある。
まー、原作でもゆきねぇはあくまでヒロインではなくサブキャラの位置であったために、シナリオの長さも優遇されているとはいえず、
ヤンキーの人達の魅力を書ききれなかったのも事実。ヒロイン級のシナリオを用意されていればそれも足りたんだろうが……。
つまるところ、何でゆきねぇはヒロインじゃなかったんだろうかということで、ゆきねぇメインの追加シナリオを要求する!
……話がズレてしまった_l ̄l○
ともあれ、原作では岡崎が全面的にゆきねぇの支えになってやれたし。
ゆきねぇ自信も岡崎を兄代わりとして、そして少しは男の子として、甘えたり頼ったりできたんだけど。
アニメでは既に渚の存在があったから、ゆきねぇも岡崎に甘え切れなかったんだね。
その代わり役をヤンキーの人間ができるわけもなし。
誰かを頼りにすることで場を収める力を持てなかったゆきねぇは、健気にも自身で体を張らなければいけなかったという。
ジタバタしながらあんなにも泣いているゆきねぇを見て、阪木さんはとても心が痛んだよ。全然予想できなかったことだから。
救いを言えば、岡崎がケジメとして不良に立ち向かい、ボロボロになりながらもゆきねぇの苦悩を代弁してくれたことか。
なんのかんの言いつつ、友達や大切な人のために色々行動する岡崎は、やっぱりいい奴だと思うんだな。
何はともあれ、ゆきねぇを抱き締めたいという気持ちが増幅したは良いが、前面に出されたヤンキーはあまり良くなかったということで。
2クールもあればイマイチな回は1回や2回はあるけど、よりによってゆきねぇの回でソレをやられて、阪木さんちょっと凹み気味です。
結論を言うならば、ゆきねぇを泣かす奴は俺が許さんということで締め。
……台無し。
そういう残念な気持ちがあったことから、早苗さんのレインボー&謎の友人の特性ぢゃむコンボがちょいと印象薄れてしまったよ。
そして、原作厨丸出しの感想でひっっじょーーーに申し訳ない_l ̄l○
■ガンダムOOのお話
こっちは9話をきちんと視聴。
サーシェスおじさんが強すぎる(笑) ダブルオーとセラヴィーの2機相手に互角以上ですかよ。
1期はハムの人にラスボスの座を取られたけど、やはり強敵成分で言えば彼が一歩抜け出す感じか。
いやまあ、2期はミスター・ブシドーという謎の逸材が居るんですけども。
つか、これまた戦闘がグリグリ動いて熱い。サーシェスおじさんのファングの使い方とか、セラヴィーとの隠し腕の応酬とか。
ううん、やっぱり使いまわしの少ないアクションは良いな。いろいろ豊富だから。
サーシェスおじさんのMSはアルケーガンダムというらしいけど、何だかガンダムっぽくないというのは阪木さんの第一印象。
でも、スローネの発展型ということから、一応ガンダムという体裁を取ってるのねということで納得。
0083で言えば試作4号機のガーベラ・テトラみたいなものか。
まー、敵がガンダムってパターンはしょーじき食傷気味だけど、こういう形はまあ良いかと。
大気圏突破アクションもギリギリな感じがして良かったです。
そして、ミスター・ブシドーはその呼称があまり気に入ってなかったようです。自分で名乗ってるものとばかり思ってたので驚きである。
Web拍手レスなんかも。一週間溜めても全然少ないけど。
>ヌリヌリ( `・ω・´)ノシ( ・v・)そんな時は保湿クリームだ
>( ・`ω・´)ノシ( ・v・)(……あれ、これバブルローションだ)
>( ・`ω・´)ノシ( 。v。)パタリ
>( ・`∀・´)ノシ( 。v。) 計 画 通 り
保湿クリームって乾燥肌に塗るものであってノドに塗って良いものなのかしら。もちろん駄目です。
ということで、バブルローションじゃなくても ( 。v。)パタリ になってしまうと思われる。
とりあえず保湿はマスクで補っとります。げふんげふん。
>エロトークだと思ったのに釣られました(゜□゜) by WAKA
乾いてるより潤っている方が良いにイチイチ釣られるキミが悪い(何)
>(;ーωー) エクシアを圧倒したのはアヘッドだ阪木者
そうでした_l ̄l○
ジンクスVはアレか、ダブルオーの初陣の礎となった機体か。
といっても、棒立ちの的になって撃墜されるのではなく、ビームチャフを撒いて接近戦を挑むという特色は出てたんだけどね。
2008年 12月3日(水) 『またやっちゃったZE!』
「ふぅ、今日もまた大変だったね」
視聴覚室にてつい先程まで開かれていた、風紀委員と環境委員の合同集会も無事に終わり。
本日、その集会の議長を務めていた生徒会長・岡崎汐が、生徒会室へと戻る歩を進めつつ、そんなボヤきを漏らしている。集会時はそうでもなかったのだが、今はちょっとした疲労の色が見て取れる。
……おそらくは生徒会のメンバーにしか見せない一面だろうな、などと思いつつ。
「まあ、こんなにも討論に熱が入ったのは、意外といえば意外でしたね。もうこんな時間ですよ」
その汐の隣を歩く生徒会副会長・七末雪姫は、同意といわんばかりに腕時計を指し示す。
雪姫の小さな手首に巻き付く、これまた小さなアナログの腕時計が指し示すのは午後七時前。
夏が徐々に近付いているためか空の色はまだ微かに明るいが、それも長くは保たないだろう。
さすがにこの時刻となってくると残っている生徒など滅多に居るわけもなく、二人が歩く廊下はシンと静まり返っている。遠くの体育館からは球を床にバウンドさせるような音が聴こえてきたりするが、それでも微量なものだ。
「ムッちゃんとルリちゃん、まだ残ってるかな」
「さすがに残っていないと思います。二人とも、今日は用事があるようでしたし」
「まあ、こんな時間でもあるしね……。ごめんね、雪姫。こんな遅くまで付き合わせちゃって」
「わたしは良いんですよ。わたしだって副会長なんだし、会長の補佐くらいきちんと務めないと」
「ん、雰囲気固いよ雪姫。今日はもう仕事終わりなんだから、今は別に『しおちゃん』で良いじゃない」
しおちゃん、と言うのは汐のあだ名である。
汐が幼少から……というより生まれた時から、汐の母にそのように呼ばれていると聞いたことがあり。
なおかつ、汐とは昔ながらの幼馴染である雪姫も、つい最近まではそのように呼んでいたのだが。
「学校を出るまでが仕事です。その辺りはきちんとケジメを付けないと」
「あたしは柔軟性とメリハリも大事だと思うんだけどなぁ。それに雪姫に『会長』って呼ばれるのも、どうも違和感が……」
「それだと生徒の皆さんに示しが付きません。だから会長もできるだけ早く慣れてください」
「はいはい、わかりましたよ。でも――」
と、そこで汐は立ち止まり。
ふっと、こちらに向き直って、真摯な視線を向けてきて、
「慣れていないのはあなたも同じでしょう、『副会長』?」
「――――」
副会長、と呼ばれて雪姫は少しギクリとなる。
汐にはいつもは緩々な感じで名前で呼ばれているだけに、雰囲気も整っていないまま、いきなりシリアスな感じで『副会長』と呼ばれると、少し気後れしてしまう。
胸の中にモヤモヤしたものを感じる辺り……確かに、汐の言うとおりなのだろう。
そんな雪姫の胸中を察しているのか、汐は元の柔らかな笑顔に戻り、
「あはは、副会長になってからの雪姫は、どうも型に嵌め過ぎな感じがするよね。雪姫は元々真面目属性なコだし」
「……そうかも、知れません」
「変に肩肘張って頑張りすぎちゃうと、そのうち頭禿げちゃうよ?」
「いや、わたしまだ高校生だし、女の子なんだからそう簡単には……」
「わからないよ。こう、まん丸な頭しちゃって、もとより童顔で丸みもあるから……雪姫は将来、リアルにだんご大家族に仲間入りできるねっ」
「そんな形の仲間入り嫌だよっ」
「大丈夫。その時はあたしが歌って送り出してあげるから」
「送り出さないでよっ。と言うかしおちゃん、何気に血も涙もないよっ!?」
「あたしも仲間に入りたいのは山々なんだけど、さすがに難しいんだよね。禿げないから」
「しおちゃん、ものすごい自信だよね……って、わたし、もう禿げるの確定なの!?」
「可哀相に」
「淡々と哀れまないでよっ!?」
「いつか兎も手を振って見守るようなお月様になれるといいね」
「なってどうすうるのっていうか、どうなるのっ!?」
「蓬莱ニートが生み出される」
「一体何の話!?」
遂にはツッコミ疲れて、ぜいぜいと息を上げてしまう雪姫であった。
いつの間にか汐の天然アホアホトークに巻き込れていたらしいが、気付いた頃にはもう遅い。やめときゃいいのに、こうやって疲れるまでツッコミを繰り返さざるを得ないのはなんでだろうか。
ちなみに、汐の母と、その祖父母が揃った時に繰り出されるアホアホスクエアはもっと酷かったりするのだが、その酷さについてはもはや自粛。
「あはは、さすがに雪姫もこういうときは『しおちゃん』だったね」
「しおちゃ……会長が、妙なボケをかますからじゃないですか」
「うん。こういうのに最後までツッコミが付いてきてくれるのは、お父さんか雪姫くらいのものだよ」
そう。
汐の父は過去も現在も何度もその空間に巻き込まれているのだが、それでも、今も禿げずに強くたくましく立派に生きている。
あの人も普段はわりとお茶目なところがあって辟易するのだが、そういうツッコミがしっかりしているところには、本当に最高の敬意を表せざるを得ない。
閑話休題。
まあ、確かに、この生徒会に限らず、この学校の中で……普段から行動力溢れる岡崎汐の抑止力足り得る人物は、昔からの幼馴染である自分を於いて他にないのかも知れない。
雪姫が一年生ながらも副会長に立候補したのは、一年先輩である汐が生徒会長に立候補したのにちょっとした不安を感じ、その抑止力となろうとしたためである。
選挙で負けるという可能性もあったのだが、汐が負けることなんてまるで考えられなかった。
いつだってそうだ。
岡崎汐は、どこか言い知れぬ力を持っている。
幼稚園の頃、運動会でリレーのアンカーを務め、チームが最下位だったのを五人抜きで逆転首位を奪い取ったのを始めとして。
学芸会の演劇では、主人公として大立ち回りを演じたり。
小学生に上がってからはテストがいつも満点もしくはそれに近い成績だったり。
汐の祖父がやっている草野球チームに代打で出場して、『こまだ』と珍妙な物真似をして場を笑わせたと思ったら、初球打ちでサヨナラホームランをかっ飛ばしたり。
挙句の果てには、八つの頃に、夏休みの一ヶ月間で家族同伴なしの単独世界一周旅行を達成したり。
過去にそれだけ物凄いことをやってのけてるのだから、生徒会選挙で勝つのはもはや予定調和といったところか。
――そういう物凄いことを汐がやってのける度に、雪姫は、自分の凡百さを思い知らされる。
雪姫自身、昔から汐と一緒に立ち回ることが多かったためか、運動能力は優れているのだが……さすがにそこまでだ。
学業の成績は良いとは言えず、この高校には汐の祖母の助力でやっと合格できた程度。
容姿も『可愛い』と周囲から言われつつも、体型的には身長140センチと貧弱で、女性的な魅力で言えば汐の足元にも及ばない。
視野は広いコとも言われているが、それは父の受け売りだ。あまり自慢にできるものでもない。
一種の劣等感、とも言うべきか。
時々遠くに感じてしまうことがある汐の背中に、雪姫は付いていくのに必死で。
副会長になったのは、抑止力になるためだけではなく、そういう理由もあると……最近自覚する自分が居る。
「だけどね」
と、徐々にダウンしてきた雪姫の思考に横槍を入れるかのように、汐が今一度立ち止まり。
今度は、優しい笑顔でこちらに向き直ってきた。
「あたしは、雪姫が副会長になってくれて、本当に良かったと思ってる」
「え……?」
「ムッちゃんやルリちゃん、あと顧問の美冬先生もきちんとわたしのこと見てくれるけど……本当にあたしに最後まで付いてきてくれるのって、雪姫くらいしか思いつかないし」
「……思いつかないし?」
「雪姫になら、安心して背中を預けられるから」
「――――」
それを言われて、雪姫は自分の中で何かがドクンと動かされたような気がした。
雪姫はただ、汐に付いていくのがやっとだと言うのに。
汐は、雪姫に背中を預けると言う。
「わたしは……そんな、大それたことなんてできないですよ」
「あたしもそんなに大したことしてるつもりないよ。自分のやりたいことをやってるだけ。ただ、そんなにも好き勝手やってるとね、時々不安になっちゃうこともあるんだよ」
「……そう、なの?」
「そうそう。でも、雪姫がきちんとフォローに入ってくれてるって信じてるから、あたしも思いっきりやりたいことができるんだよね。知らなかった? 一般生徒アンケートで、あたしと雪姫のコンビって結構評判良いんだよ」
そんなアンケートいつの間に……と言うツッコミは、してはいけないのだろうか。
「えーと、なになに……二年生の男子生徒からは『会長のやりすぎ感と副会長の抑止が絶妙なバランスを保ってると思います』っていただいてるね」
しかも、何処から取り出したのか、汐が手に持ってるプリントをすらすらと読み上げ始めたりしている。
ざっと見た限り、プリントに書かれている文の内容も結構な量だ。
「これは三年生の女子から。『受験を控えてる身なれど、あなた達が楽しさを振り撒いてくれるので、残り一年、安らいだ気分で生活できそうです』」
……なんと言うか、こちらが恐縮してしまうような文であった。
「二年生の女子から。『就任の挨拶時に繰り広げられた、会長と副会長のアホアホなボケツッコミが非常に面白かった』」
好きでアホアホトークをやったわけではないのだが……。
「えー、これは一年生の男子。『頑張れ副会長! 会長を打ち負かせるようなツッコミを鍛えるんだ!』」
確かにこれからも鍛えておかないと、日々増幅する汐のテンションに付いていけない気がする。
「先生からも頂いてるね。『節度を持ってくれるならば、こういう生徒会も悪くはありません。日々精進です』」
ありがとうございます先生。節度って本当に大事だから、これからも抑止力として頑張ります。
「この前の創立者祭の時に行った一般の人のアンケートからも。『活気に溢れていて大満足でした』」
それは実行委員会の人が頑張ったんだからだと思う。でも、そのように言ってくれるからには、受け止めるべきなのだろう。
「『副会長たんハァハァ』」
通報。
「最後に漫画研究会の会長から。『雪姫は汐の嫁』」
いやいやいやいや。
「まあ、こんなところかな。……言ってみれば、あたしがもしバランスを崩しかけた時に外から保つのって、雪姫にしかできないことなんだよね」
「…………」
「だからさ。別にあたしのことを遠くに感じるなんて、思わないで欲しいな。雪姫って時々、そういう目してる時あるから」
「しおちゃん……」
嗚呼、気付かれていたのかと、心の中で苦笑するのと同時に。
ずるい人だ、と雪姫は思った。
そんなことをそういう笑顔で言われると……付いていくしかないじゃないか。
いつまでも、どこまでも、彼女の言うとおりにその背中を追い続けたくなるじゃないか。
何より、今さっきまでアレコレ考えていた自分が、なんだか莫迦らしくなってしまうじゃないか。
頷くしか、ないじゃないか。
本当に、ずるい人だ。
でも、それが雪姫にとっては最上の喜びなのだろう。例え、彼女に一生勝てないとしても。そしてそれと共に、今の会長−副会長という立場が少し疎ましくもある。
そういう立場さえなければ、雪姫は、汐の胸に思いっ切り飛び込めたというのに。
今ここでそれをやるのは、単なる幼馴染ならば良いことなのかもしれないけど、これから会長の背中を守らないといけない副会長としては御法度だ。
「というわけで、副会長になってくれてありがとうね、雪姫」
「……うん!」
だから。
今の汐の想いには、自分ができる限りの極上の笑顔で返すことで、最大の返礼とする。
そしてこれからも、汐の背中を追い、支え続けることで。
汐の想いの全てに対する最大の応えとする。
「しおちゃんがそこまで言うからには、ツッコミや抑止は厳しくいくからね」
「ゑー、それは手加減してくれると嬉しいな」
「大丈夫だよ。ちゃんとお父さんからシャイニングフィンガーは伝授してもらっているから」
「おお、雪姫ってばそんなものをいつの間に!?」
「わりと前から。まだ試したことないけど。今度しおちゃんにやってみるね」
「やらなくていいからね!?」
とりあえず、まずは、先程に汐が言っていた柔軟性やメリハリをつけるところから始めよう。
そうして一歩一歩続けることで。
雪姫が汐に対して時折感じる距離は、自然となくなっていくのかも知れない。
− 了 −
……1日に書いたのがついつい楽しくなってしまったんで、今回もやってしまった、今は反省している_l ̄l○
いやまあ、今のところそれと言った需要はないから、いつかは止まるのかも知れないけどね。
でも、今はわりとそれなりに浮かんだりするんですよね。
妄想で創案したときは書かない書かないっていってたのに、なんてこった。
2008年 12月4日(木) 『仕事が残業だった上にネタもないので』
ニコドウガーでお茶濁し。
これまた良い発想ですなってか、何気にバナーが凄かったりもする。
誰が誰のニックネームなのかも何となく解ったりするし。
そして、妖夢の気苦労が絶えなさ過ぎていて逆に可愛い。
それといった動きもないのに見所満載である。
で、その続編。
なんだか良い話にまとまってます。良かったね、アリス。
にとりでゲッダンというか、妙に動きすぎであるこの河童(笑)
合間のポーズは大概静止画なのに、きちんと身振り手振りがあってしかもぬるぬる動く。
愛らしさよりもリアルっぽさが目立つぜ。
正にルナティック。
駄目だ、題名で吹く。
タグでも吹く。
合間合間で入るテロップにも吹く。
使途の名前にも吹く。
よくもまあこんなにも混合できるものだ、コレ(笑)
作った人は正に神だな。
可愛いんだけどムダに熱い(笑)
なんか音楽に合わせてポーズとか色々取ってたりするし、動きが妙にダイナミックだし。
合ってないけど合ってると言えば良いのか、コレは。
GONGにゃらせ。
2008年 12月5日(金) 『生まれて初めて』
年末ジャンボの宝くじを買ってみた。
仕事が早く終わったので、帰り道にバラで20枚ほど。
前々から興味はわずかばかりあったし、家族にも『一度くらい買ってみろ』とも言われていたので、自腹でポン。
でもまあ、この日(4日)は大安吉日。
ケータイのi-ch星座占いを見ると、本日の山羊座は全体運・恋愛運・仕事運・健康運・金運、オール満点の1位。
これだけの運要素を集めた日に購入したとなると、なかなかの金額を期待してもバチは当たらないだろう。
抽選の日が楽しみだ。
なーんて言うとでも思ったかーーーーっ!?
バカ言っちゃいけねぇよ。
しょーじき、阪木さんの運の悪さは折り紙つきだぜ?
的中率50%二択でも、ことごとく外しまくる男だぜ?
それを自覚して、思ったことの反対を選択しても不正解を引き当ててるような男だぜ?
ビンゴゲームで一度も上がったことがない男だぜ?
小学生時代にやってたソフトボールの大会で、チームが引き分けになって、でも勝敗決めないといけないからクジで決めることになって、
無論の如く外れになって敗北したチームに居たような男だぜ?
トランプの大富豪で、カード配られた直後の最高の持ち札が「10」だったのを5連発したこともある男だぜ?
通勤電車で朝の通勤中に高確率で足止め食らうような男だぜ?
そんな男が宝くじで一攫千金なんて、出来るわきゃねーだろ(笑)
どわはははははははははは。
結果はまあ、外れだろうが当たりだろうが伏せときます。
仮に1億とか当たっても、生活に安定感が出来るだけで、生活水準が上がるわけでもないんだがね。
1億つっても、年間500万使えば20年で消えちまうわさ。
億万長者ってのは、年俸で1億稼ぐような人のことを言うと思うんだ。
そんな期待の無さの中での購入です。
いや、しょーじき無理だろ。
なら買うなって? それもそうかもね。
いや、でも300円なら2枚くらい当てる自信あるぜ。
当たらないとおかしいだろって? それもそっかー。
どわはははははははははは。
鞘野センセー『最後の発言は、番号間違えて入っていて当たらないフラグになりかねないから注意だっ!』
…………。
有り得るーっ!?
もしそうなってたら、不運王の称号を得られるねっ!
むしろ心地良いねっ!
どわははははははははははっ!
……さて、空元気を振り撒いたところで、寝るか。
2008年 12月6日(土) 『そこで踏みとどまれるか』
朝の通勤時、電車の中で席が空くのを小説読みながら待っていたわけですよ。
んで、目の前の席が空いたので、座ろうかなと思ったら。
横からいきなり、身も心もブサイク通称ブタ細工なファックソ女が乱入してきて、私の座ろうとした席に座ったわけデスよ。
しかも、なんか一瞬だけこっち向いて、してやったりな顔してたわけDEATHよ
もー、阪木さんは怒ったね。但し表情には出さずに心の中で。
そりゃ、その場で怒鳴り散らして、ブタ細工ファックソ女に硬く握った拳を心行くまで浴びたい気持ちは山々なんですがね。
実行すると、私は周囲に迷惑をかけてしまう上に、このファックソと同じ人種になってしまう。
何より、暴力沙汰でタイーホなんてさらさらゴメンってもんです。
ちなみにファックソ自身のことはどーでも良いのですが、それはともかく。
最近のニュースなんかを見てると、老若男女問わずに、ツマラン理由でそういう事件起こしてタイーホされてる人が多いですしね。
本当に、今ここで書いたことも、客観的にはツマラン理由です。
人間、誰にだって感情はある。
でも、社会に出るといくつもの理不尽に遭遇し、その度に制御しないといけない場面も多々出てくるもので。
そうやって腹の中でムカついたり、そのムカつきを場当たりな怒りではなく何か違う形で発散させたりしながら生きていく。
一人一人がそうしないと、世界ってのは壊しあいの連続なんだろーな、などと思った阪木さんなのであった。
でも、まー、とにかく。
そのファックソ女はあらゆる苦痛を一万年与え続けられてそれが一万回繰り返されてしまえ、とだけ言っとこ。
……何のネタだっけ、コレ。
妙にインパクト残ってるから使ってみたけど。
あと、15分後くらいにそのファックソ女の隣が空いたわけですが、阪木さんは座りませんでした。
何でかって、このファックソと袖すり合うなんて死んでもゴメンだと思ったからです。
結果、この朝通勤の電車の中ではずっと立ちっぱなしになったけど、私自身はそれで良いと思ったのからそれで良いのだ。
これもまた客観的に見りゃツマラン意地なんですがね。
Web拍手レス
>( ´ω`) ANOTHER MISSIONS?に興味はありんすが
>( ´ω`) クラナドをGNフラッグ的な意味でしか知らないので手が出せない
>( ーωー) あるいは体育倉庫的な意味でグラハムスペシャル
要はニコ動のあのネタですねグラハムスペシャル。
全部消されてるから見れないけど。
阪木さんの二次創作は半分オリジナルな風味ですので、ANOTHER MISSIONS?も、原作知らなくてもわりと楽しめる仕様です。
むしろ、この作品がきっかけでCLANNAD始めましたとか言われたら阪木さん卒倒するね。マジで。
まあ、興味ありんすなら読んでみて下されよ。
>http://www.musicland.co.jp/shop/itemdetail/store/27872/28875/
>宝くじででかいの当たったらこれ買いませんかw
>これでサカキングもフラグばんばん乱立でモテモテですよw
>で、飽きたらオレにくださいw by WAKA
フラグ王子は他者のフラグまで作成することができるのかさすがフラグ王子。
というか、買わねーよってか、それ以前に使わねーよ(笑)
阪木さんは手先が超絶に不器用だから、ギターを持った日にゃ曲を弾くどころか、
↑30分経たずにこんなことになって
↑それから30分経たずにこんなことになっちまうぜっ。
まあ、根本的な問題として、当たるはずがないんですがね。
どわははははははははは。
……ちなみに、実は阪木さん、高校1・2年の頃に芸術の選択で音楽を取ってて、ギターに触ったことがあったりしますが。
手先が超絶に不器用だから(以下略)
もっと器用な子に生まれたかったなぁ……。せめて絵とか描けるくらいには。
阪木さんは生まれつき負け組に近いね。
2008年 12月7日(日) 『また変な人が出てきてしまった』
おはコトに追加です。
何か1日と3日に寄り道書きをしていたから、見事に間が空いてしまいました。
おかげで、3−1のハイパーリンクに間違いがあったのに今の今まで気付きませんでした_l ̄l○
いや、もうなんというか、ゴメンなさい。
そして、士穂姐さんは立案時よりえらい違う方向のキャラになってしまった。
なんでだ。坊やだからか。
ちなみに、また寄り道してしまいそうな予感です。なんだかなぁ。
正式にコーナー作ろうかしら。
6日にテレビでやってたK−1の決勝大会については、その、なんだ、応援していたのに裏切られてしまった気分です、とだけ。
久しぶりに準決勝まで熱い気持ちで見れたというのに、最後の最後でバッドエンドですかよ。
2008年は本当に悪いことばっかりですな。
2008年 12月8日(月) 『そのまんまデスがな』
「ふ〜、遅刻遅刻」
走らずともそそくさと早足で、生徒会長・岡崎汐は放課後の廊下を往く。
時刻は既に午後四時を回っている。
いつもならこの時間、汐は生徒会室で執務をしているのだが、クラスのLHRが長引き、更には教室の掃除当番もあったためか、自由の身になるのに些か時間がかかってしまった。
といっても、昨日は長らく続いていた仕事が一区切りしたためか、今日の生徒会はわりとヒマなはずである。細かい雑務などはいくつか残っているのだが、急いでやらないといけないわけでもない。もっと突っ込むならば、今日は別に生徒会に出席しなくても良い。
でも、放課後はあそこに行かないと、どうにも落ち着かないんだよね……。
生徒会長になってからはや一ヶ月。早くも職業病みたいなものを感じてしまう汐であった。ただ、この一ヶ月、妙に自分の周囲が騒がしくて息を付く間もなかったのも事実だから、そうなってしまうのも止むなしなのかもしれない。多分、他の生徒会メンバーもそう思っているのではなかろうか。
そういった色々を含めて、今日は下校時刻まであそこでゆるりとしようと思う。
ほどなくして、汐は生徒会室に到着。天井付近の小窓を見ると、室内の電灯が点いている。鍵も開いているようだ。誰か居ることは確定である。
一応、いつもより遅れているということで、汐は入り口の引き戸をコツコツとノックして、
「ごめん、遅くなりましたー」
そんな第一声と共にカラリと引き戸を開けると、
「にゃあっ!?」
悲鳴と共に、いきなり『ずるべたーんっ』と激音が響いた。
一瞬何処から響いたのかと汐はキョロキョロと周囲を見回すのだが……すぐ横に、小柄な女生徒が仰向けで倒れていたのを見て、なるほど、と合点がいく。
彼女がこういう風に床にすっ転ぶのは、この生徒会室に於いてはよくよく見慣れた光景である。
「ム、ムッちゃん、大丈夫?」
「いたたたたた……あ、どうも、汐サン」
汐の手を借りてよたよたと立ち上がり、ムッちゃんと呼ばれた少女――生徒会書記・根岸夢摘(ねぎし むつみ)は、ズレた眼鏡を元に戻しながらはにかむような笑みを見せた。
汐とほぼ同じくらいの小柄な背丈の少女だ。背中に届くふわふわの長髪。少しとろんとした感じのあどけない顔立ち。碧の色が印象的な大きな瞳に、小さな丸眼鏡がちょこんと乗っているのがアクセント。
紺のタートルネックに黄色のブレザーは女子の制服姿であり、胸の校章の色は二年生のものを示している。いわば、汐と同学年である。
「それにしても、ムッちゃんの転び方はいちいちインパクトが凄いよね」
「うう……ごめんなさい、汐サンには度々ご迷惑をおかけしてマス……」
「いやいや、別にそんなに迷惑ってわけじゃないよ。それに、さっきはそのおかげで貴重なものを拝めたことだし」
「ふえ? 貴重なものって、なんデスか?」
と、夢摘が、きょとんとした様子で小さく首を傾げている。
澄んだ碧の瞳が放ってくる真っ直ぐな問いの視線に、汐は『う……』と言葉に詰まり、答えていいものかどうなのかを迷ったのだが。
何だか誤魔化せる雰囲気ではないので、素直に答えることにした。
「……ええと、清楚な薄い水色でした」
「…………?」
一瞬、何を言われたのかを、夢摘は解りかねていたようだが。
「!」
気付いた瞬間、ボッと真っ赤になってしまった。
要は、そういうことであり、夢摘のほうも案の定のリアクションだった。
ちなみに、『見た』のではなく『見えてしまった』という不可抗力だと思って欲しいのだが、やはりそんな理屈など彼女には通用しないのだろう。
「あぅ……ええと……その……」
ともあれ、夢摘は真っ赤な顔のまま頬に手を当てて、ふらふらとしている。見るからにバランス感覚が危なっかしい状態だったのだが、同時に、同じ女の子だというのにものすごい可愛いと感じてしまった。
普段から、夢摘は壊滅的な運動音痴で、それで居てこういう癒し系な雰囲気と独特のイントネーションが、汐のみならず生徒会全体の癒しとなっているだけに。
「ああ、わたし、もうお嫁にいけません……」
「大丈夫だよ、ムッちゃん。いざとなったらあたしがもらってあげるから」
「え? そうデスか……不束者ですがよろしくお願い致しマス……って、ええっ!?」
「ムッちゃん、気付くのワンテンポ遅いよ」
「いや、えと、その……は、はい、確かに気付くの遅かったかもしれません。汐サンが実は男の人だったなんて……」
「気付いたのってそっちの意味!?」
「え? じゃあ、どっちなんデスか?」
「どっちって、それ以前になんかおかしいというか……」
「そ、そーデスね、おかしいデスね。汐サンが実は男だったとすると、何で女装なんかを――」
「ムッちゃん、思考が違う方向にエスカレートしているからねっ!?」
そして、今のこの場に限っては倍率ドン更に倍。
どこまで純粋なのだ、この娘は。たまに、こういう風におかしい方向にも正しい方向にも思考が高速回転することがあるのだが、それも夢摘の美点といったところか。
閑話休題。
汐はなるべく簡潔に夢摘が抱いている現状の誤解を解き、それから、どうして、夢摘がいきなりすっ転んでいたのかを訊いて見ることにした。
「はい。今日は汐サンも雪姫ちゃんも居なかったデスので。それで、ノックの音が聴こえて、ちょうど入り口近くに居たわたしが応接に出ようと思ったら……」
「なるほど。でも、背中から落ちるのって有り得ないと思うんだけど」
「こう、なんといいますか、カカトからずるっといくんデスよね」
「それにしても尻餅でいいような気が……」
結論から言って、なんとも珍しいバランスの悪さだった。
で、話から察するに、今日は副会長で汐の幼馴染である七末雪姫は、この生徒会室に居ないようだ。
そういえば朝方に会ったとき、『今日は夕方に、お母さんと一緒に重三センセイに会いに行く』とか言っていたような気がする。
汐の祖父と同じで心がいつも少年であるあのお爺さんには春休み以来会っていないから、今度の休みに会いに行くのも良いかなと思いつつ。
「……って、ムッちゃん、ルリちゃんは?」
「え? 瑠璃なら――」
「おはようございます、会長」
と、横から低い声が聴こえたのに、汐はビクッと肩を震わせる。
見ると、そこには長身の少女が佇んでいた。いつの間にか。
「ル、ルリちゃん、居たの?」
「はい、居ました」
「声かけてくれたらよかったのに……」
「いえ、会長とムツミの会話が盛り上がっていましたから、少し入りづらかったもので」
「……あー、確かにそうかもね。うん、ごめんね」
「はい。では」
ルリと呼ばれた少女――生徒会会計・連崎瑠璃(つらさき るり)は、こちらに向かって一礼。それから、隅にある仕事机の席に座って、閉じていたノートパソコンを開いてカタカタとタイピングを始めた。
瑠璃は、汐や夢摘と違って背の高い少女である。
すらっとした細身。三つ編み一本にしている長髪。高校生というには顔立ちが整っており、わずかに紫が混じっている切れ長の黒目は物静かで近寄り難い印象を漂わせる。外見的に年上に見えるものの、制服姿の胸の校章は汐と同じ二年生の色。つまり、彼女も同学年ということだ。
「うーん、ルリちゃんは相変わらず黙々仕事人だね」
いつもの執務机の席について汐は一息して、瑠璃に聴こえない程度の小声で近くの席に座る夢摘にそのように話しかけると、夢摘は『ふふふ』と優しい笑みながら同じように小声で答えてくれた。
「でも、結構、汐サンや雪姫ちゃんの会話を聴いてて、楽しんだりしているんデスよ」
「そうなの? いつも集中して生徒会の仕事こなしてる感じだよ? 集中してるって言っても、あたし達への気遣いは良いからあまり気にならなかったんだけど」
「この前、雪姫ちゃんのシャイニングフィンガーが初めて汐サンに炸裂した時、ものすごい驚いていましたし」
「あー、あれはねぇ」
つい先日に起こった珍妙な顛末を思い出し、汐は苦笑。まさかマジで撃ってくるとは思わなかったし、あそこまで威力があるとも思わなかったのだが、それはともかく。
確かあの時の瑠璃は、さして動じた様子もなく状況を見守っていた……というより、ボーっと見ていたような記憶がある。
あれは、果たして『ものすごい驚いていた』と言えるのだろうか……。
「瑠璃は、感情の表現が下手なだけなんデスよ」
「そんなものなのかな」
「そんなものなのデス」
瑠璃とは正反対に、夢摘は優しさの感情豊かな笑みで言った。
夢摘と瑠璃は、小学生の時にクラスが一緒だったことが多く、だが中学は学校自体が別々になって……そして今この高校で、寮生としてまた一緒になったと聞いているが。どこまで仲が良かったのかは聞いていない。
ただ、今の高校生活に於いては、夢摘は瑠璃の一番の理解者であるというのは、汐にはなんとなくわかった。
「それよりも汐サン、今日、クッキーを焼いてきたんデス。良ければ、一緒にどうデスか?」
「え? うん、食べる食べるっ! わーい、ムッちゃんのクッキーだーっ!」
「そんなにも喜ばれるようなほどのものじゃないデスよ」
手を上げてバンザイする汐に、夢摘は苦笑するのだが。
夢摘の料理上手と家庭的な面についてはこの生徒会に限らず、校内でも評判である。嬉しくないわけがない。
「ルリちゃんも一緒に……って、はやっ!?」
嬉しさ勢いで汐が瑠璃のいる席に声をかけようとしたが、既にその席に瑠璃は居らず(しかも先程まで操作していたノートパソコンまで閉じてある)、いつの間にか備え付けのポットを使って急須に湯を注いで、お茶の用意などをしたりしていた。
……要は、ルリちゃんもムッちゃんのクッキーを楽しみにしているってことだね。
今ここで一つ、あまり表に出てなかった瑠璃の感情を読み取れたような気がして、もう一つ嬉しくなった汐であった。
夢摘が鞄から取り出した可愛らしいラッピングの包みを開くと、そこからは様々な形をした狐色のクッキーが姿を現す。
一つつまんで口に運んでみると、これまた大層に美味であった。口内に広がる甘さ控えめの風味と、サクサクとした食感が心地良い。
「美味しい。この丸型のやつとヒトデ型のやつなんかが特に」
「あの……それ、星型なんデスけど、どうしてヒトデ?」
「え? あー、気分だよ、気分」
そんなささやかなツッコミはともかく。
午後四時過ぎという小腹の空くタイミングの時刻もあってか、クッキーをつまむ手が止まらない。ついつい次を求めてしまう。
瑠璃もクッキーをつまむ手が早く、その味がどうにもお気に入りのご様子。
それを見守りながら、ニコニコと微笑む夢摘。
今日の生徒会室は、なんともまったりとした空間だった。
「あ、そうでした。雪姫ちゃんの分も残しておかないとデスね」
クッキーの残量も少なくなって、そういえばと思い出して夢摘は包みを元に戻そうとする。
しかし、汐はまだ量的に物足りない感があるので、
「ゑー、いいじゃん。もうちょっとだけ」
「駄目デスよ。みなさん美味しいって言ってくれたのデスから、雪姫ちゃんにもきちんと残しておかないと」
「…………」
「瑠璃、そんな物欲しそうなわんこの目をしても、駄目なものは駄目デス」
夢摘の指摘に、汐は一瞬珍しさを感じて瑠璃を見たのだが、彼女の様子にはやはりそれといった変わりがなかった。でも、夢摘にはわかるらしい。
……まあ、それは良いとして。
「雪姫甘いもの苦手だって言ってたし、もうちょっともらえない?」
「駄目デス。この前、雪姫ちゃんは『夢摘先輩のなら、わたし大丈夫です』って言ってましたし」
「そこをなんとか。あと一つだけでも」
「だ・め・デ・ス」
何だか声に迫力がこもってきたような気がした。
それを敏感に感じ取って、汐は『しょうがない』とそろそろ身を引こうと思ったのだが。
「…………」
夢摘の背後、瑠璃は未だに諦めておらず、そーっと包みに手を伸ばそうとするのが見えた。
しかし、
「瑠璃」
その方向を見ずに、夢摘は左手でガッシと瑠璃の手首を取って、
「いい加減にしないと、怒りますよ?」
そう言いながら彼女の方に振り返ると。
――瑠璃は、ビクゥッと肩を震わせ、しかも、はっきりと表情に怯えの色を見せた。
え? え……?
汐にはそのときの夢摘の顔が見えずに、慌てて彼女の顔を見ようとしたのだが。
「では、片付けしちゃいましょうね」
刹那の後には、既に元のほんわかとした夢摘に戻っており、包みを鞄に仕舞って、お茶に使っていた湯呑みなどの後片付けを始めていた。
そんなふわふわとした後姿とは対極的に、瑠璃の表情は相変わらずなのだが……未だに、カタカタと小刻みに震えたりしている。
「ルリちゃん、一体何を見たの?」
「…………いえ、別に」
ふるふると首を振って、一つ深呼吸。
それで落ち着いたのか、肩の震えを止まらせて、瑠璃は元の仕事机に戻っていく。
「……うーん」
一人取り残された汐は、未だに頭上に疑問符を浮かばせつつも。
ムッちゃんって、いろいろ芸が広いんだなぁ。
そんなことを、汐はとろんと思うのだった。
− 了 −
噂のムッちゃんは言わばこんな感じの娘デス!
……いやまあ、誰も噂してないんですけど。
それにしてもこの娘、まんまナツミっちだなぁ。でもまあいいか。
瑠璃も何気に初登場なんだけど、なんだか酷い役回りになってしまった。クールキャラなのにネタ要員まっしぐらだぜ!
本当にコーナー化しようかな、これ。
需要とか全く無いんだけど。いやまあそれ以前に、阪木さんの小説に何らかの需要なんてあったモンじゃないんですけどね。
まともにあるとしたらエロ小説くらいか。書きませんけど。
ともあれ、まだまだネタが浮かんでしまうのはどうしたものか。
2008年 12月9日(火) 『ちょっと釣り合ってなくね?』
日曜の夜のこと。
2100時に思い切り眠気がやってきて、でも昨日のやつの書き上がりが後もうちょっとって感じでしたので、
30分ほど仮眠を取って頭をスッキリさせたわけなのですが。
そのあと無事に更新してから就寝時刻になって、いざ寝ようかと思ったら、2時間ほど経っても眠れなかったという不釣合い。
いや……昼間に眠ったら夜に眠れなくなるってのは理に叶ってるけど、30分ほど仮眠取っただけやん。
それなのに、2時間ほど寝返りを打ちっぱなしっていうのもどうなのよ_l ̄l○
おかげで、月曜の仕事は妙な気だるさのキワミでした。
睡眠をコントロールできる術って、体得できないのかなぁ。
さすがに上手くやらないと、いざって時に身体が持たないような気がします。むう。
■CLANNAD AFTER STORYのお話
関西では1周遅れだからまだ9話なんだぜってことで、9話の感想。
サブキャラのストーリーと言う一応の寄り道を終え、いよいよ『AFTER』へと入っていく感じですな。
渚の熱病再発から、岡崎の心にしこりを残したまま早々に時が過ぎていくテイストの進行は実に良かったです。
『ああ、これからどうなっていくんだろう』っていう、小さな焦燥感とも言いましょうか。
無常にも時は過ぎ、渚は卒業できなくなって、しかし岡崎は彼女を残して卒業してしまって。
渚の前で『自分も留年するべきだった』と涙する岡崎を見てると、やっぱこう思うわけです。
この一年の岡崎は、本当に自分のことをそっちのけで、渚や友達のことばかり考えていたんだなと。
自分の足元が見えなくなってしまうくらいに、他人のために必死だったんだなぁと。
先の見えない現実に直面して、ようやく逃避したい気持ちが出てきて。でも、渚に背中を押されて。
そうやって不器用ながらも前へと歩いていこうとする二人を見て、わかっていながらもやはりホロリときてしまった。
むしろ、わかっていたからこそ、久方ぶりの感触に再度涙が込み上げる思いでした。
と言うか、その時に流れていたBGMが神過ぎた。おいおい、ここでその音楽かよって。
1期の風子のときといい、やはり演出いいよなぁ京アニは。
これから二人はどのように歩いていくのかを、温かく見守りたくなりつつ次回へ。
あ、オールキャストの渚の誕生日&クリスマスパーティや、幸村先生の粋な計らいも良かったデスよ。
でもやっぱり、最後の場面が全部持っていっちゃった感じです。
ちなみに、巷では『アニメの岡崎は泣き上戸?』と囁かれていますが。
原作でも、岡崎はわりと泣いてた回数が多いと思います。主に、誰かを思うあまりに。
■機動戦士ガンダムOO 2nd Seasonのお話
こっちは10話をきちんと視聴。
この前にも書いたんだけど、アロウズ陣営は次々に新型MSを繰り出してきますな!
どんどんインフレしていく敵陣に、さすがのソレスタも立ち行かなくなってきたようで。
でも、ダブルオーの新兵器Oライザーとかアリオスの新兵器GNアーチャーとか出てきてる限りは、まだまだ対抗策はある模様です。
……ケルヴィムとセラヴィーには追加武装とか無いんだろうか。気になる。
他にも。
・元貧乏姫は、戦争以外の解決策が見つからないあまり、もはや蓬莱ニートと同格の烙印を押されてしまったのであった。
・ソレスタに新加入してきたメカニックの人は、どう見てもチャイナおっぱいが繰り出してきたスパイなのでは?
・大量破壊兵器は平成ガンダムのお約束です。
・その破壊兵器の余波に巻き込まれたクマさんことスミルノフ大佐の安否が気になる。
・まさかのハレルヤ復活に全阪木さんが吹いた(何)
・Oライザーの加入により、ダブルオーのインフレはまだまだ続く?
みたいな感じで見所満載で、良い感じに展開が速い&見逃せない緊張感から、阪木さんはこれからもドキワクです。
やばい。1期を見てた頃は、まさかここまでになるとは思わんかった。
Web拍手レスなんかも。
>>あらゆる苦痛を一万年与え続けられてそれが一万回繰り返されて
>冥獄界ですね、分かります。筋肉きんにくぅを自在に操れて100%時は指弾で攻撃してくる男前がお待ちですw
>つかそれ、選択肢によってはフラグ立ってたんじゃね?
>「初対面が最悪」フラグはPiaキャロット2時代からの王道なんですけどねw
>オレだったらこのシーンはネタで絡みにいくんだけど、またフラグ王子とか言われるんで自重しますw by WAKA
>>あらゆる苦痛を〜 確か幽遊白書の冥獄界《みょうごくかい》でしたかね?
あー、そうだそうだ、思い出した。幽遊白書だ。
死後の霊界で、戸愚呂・弟が自ら志願したんだっけか。その先にあるものは完全なる魂の無だったっけか。考えるとメチャ辛い。
そんな世界に赴く直前、幻海と交わした会話の中で見せたイケメンは、アレだ。ニコニコで表すと『孕んだ』みたいな感じですね(何)
……ひななゐさんちの天子さまも、死んだらそこに行きたがるんかなぁ。「無」以外で(何)
んでまあ、フラグ王子よ、しょーじき言ってそれだけは勘弁してくれね?
初対面が最悪つっても、少しツンの成分の多くて、デレたら妙に可愛くなるようなささやか美少女なら、私もそこまで怒ったりしないぜ?
でも、そのビチグソ女、どう見ても40後半のオバンだぜ?
しかも、本当に身も心もブタ細工と称せるほどのバカ女だぜ?
ババアと言わなかったのは、情けじゃなくて、そう表すのはどうも微妙だったからだぜ?
そんなのとフラグ立てられちゃ、私は即刻リセットするね。もしくはアンインストールするね。100%バッドエンドしか存在しないから。
まったく、フラグ王子はコレだから! 行く先々で天然でフラグを立てまk(以下略)
私もそのフラグメント乱立能力にあやかりたいものだ。
>需要ありますよ!ちょっと最近異動でどたばたしてるので感想とか送れてないですけども、読んでますよ! by はっきー
や、別に『感想書いてー』とか言ってるわけじゃないんですよ。元よりほとんど送られてきてないから、その辺は慣れ。
需要が無いってのは、もっと根本的なものなのです。ここ最近のカウンターの推移をみりゃよくわかります。
一時的なものかと思えば、慢性化だからなぁ。
それだけサボりすぎたのか、それともこのページが面白くなくなってしまったからのか……多分両方かな。
でも、心を折らずに続けるしかないんですけどね。
今欲しいのは同情じゃなくて実感であることですし。うん。
まあ、感想についは機会があればごゆるりと。
2008年 12月10日(水) 『つらづらと書く』
◆掲示板を削除しました
Web拍手が結構便利になったのと、あと、どー見てもスパムの書き込みしか来ないので、もうバッサリと。
初代掲示板がスパムだらけになったので削除したとき、カチンコに『交流の場を消すのはマズイ』と説教されたけど、
さすがに、あそこのあの状況見てると、もはや交流の場になってるはずがないと思いもしましたし。
開設当初の初代掲示板はそこそこ来てたけど、さっき言われたとおりスパム氾濫で書き込みが激減し、新掲示板もつかわれることなく。
いわゆるケチの付きっぱなしってヤツでしたな、まったく。
アレだけスパムが超がつくほどお断りですって注意書きに書いてるのに、それでも送ってくるやつって何なの? バカなの? 死ぬの?
まーとりあえず、Web拍手はまだ進化してるっぽいので、そっちをご利用ください。
そっちも利用少ないけどね……。
◆東方緋想天をアンインストールしました
実は休日にわりとネット対戦を楽しんだりしていたのですが、のめりこんじゃうとついつい時間を忘れちゃう時もあるんですよね。
んで、ふと阪木さんはふと思ったわけデスよ。
このままじゃ、半ネトゲ廃人になるんじゃね?
振り返ってみると、それがどうにもそれを否定しきれない上に。
時間を忘れてしまって、これ以上小説書くのが疎かになるのは、どうしても避けたいということで封印。
まあ充分に楽しんだし、現状、身内で緋想天まともにできる人も数えるほどしか居らんことだし、いい区切りだったのかもしれません。
11月にカウント激減した理由には、コレも何パーセントか含まれてるんじゃなかろうか……。
この過疎状態、なんとか取り戻さねば。
……新規のHPならともかく、このページを見限った人が多い中で、果たして状況が良くなるかどうかは微妙なんだけどね。
ここら辺は、心を折らずに行くしかないか。
◆ガソリンが101円/Lになってた
なんか8月の日記で、170円近くになってワーワー騒いでいたような気がしますが、今になってやっと標準値に戻ってきた感じです。
これで合衆国ニッポンポン \(●)/ みたいなことにならずに済みそうではあるのですが。
やっぱり今の景気の状況からして、まだまだ合衆国ニッポンポン \(●)/ フラグは立ったままと判断します。
んー、ローゼン麻生閣下は嫌いじゃないけど政治が下手だ。
だからと言って野党に政権任せたら、表現の自由を始めとする日本の文化が何もかも規制されてしまいそうでとんでもなく嫌だ。
民主党なんて特に駄目だ。
ということは、やっはり合衆国ニッポンポン \(●)/ か……。
人それを、現実逃避という。
◆アシスタント業だけで食っていける?(日刊サイゾー)
仕事場の昼休みで偶然見かけた記事。
月20万って、実は結構貰ってるんだね、アシさんって。まあこれは人によりけりなんでしょうけど。
漫画家さんはやっぱりアシから始めて技術を高めるってのが定番なのかな。
ハードスケジュールな逆境ほどスキルはメキメキ上がるとありますが、ううむ。
となると、阪木さんも、漫画家のアシになれば絵が描けるようになったりするのかしらなどという案が出そうですが。
これってそもそも最低限の素養が必要なんだから、素養すらない阪木さんにはムリムリ。どわははははははは。
つか、これらを見てると、ネギまの赤松センセーのアシスタントって大変そうだ。
あの人の描くやつ、萌え漫画に見せかけて背景レベルが半端ないから。
2008年 12月11日(木) 『邪推は無しの方向で』
「えー、では次、女子バレーボール部から。『ボールが全部古くなってきたので、総入れ替えをしたい。そのために部費の底上げをお願いします』」
「…………」
生徒会長・岡崎汐がA5サイズのプリントに書かれている内容を読み上げるのに、生徒会会計の連崎瑠璃が、ノートパソコンを操り淡々とその内容を記入する。
その横では、生徒会副会長の七末雪姫と生徒会書記の根岸夢摘が自分の手元にある分のプリントを纏めている。その更に横では、三人の手元にあるものと同じ類のプリントが山のように積み上げられている。
「バレーボールか……確かに体育で使ってるときも、結構空気抜けてるの多いよね。考えとかなきゃ。……次、雪姫」
汐がそのように促すのに雪姫は『はい』と頷き、今度は彼女が手元のプリントを読み上げる。
「『後学のために、プロの公演をもっと後輩に観させておきたい。そのための部費を要求する』。コレは吹奏楽部からですか。……まあ、大事と言ったら大事ですが、やりすぎると練習の時間減りませんかね、これ」
雪姫は少しピンと来ていないようだが、瑠璃はそれにも構わずにタイピング。
「次は……夢摘先輩ですね。お願いします」
「はい。これは科学部の人からデスね。――『空を自由に飛びたいので部費をください』」
「……それは何かを飛ばすためなのかな? それとも自分が飛ぶのかな?」
「最近の科学は偉大デスね〜」
「そういう問題なのかな……」
汐が汗を垂らしながらコメントして、夢摘はほわほわと遠い目をしている。
そして、瑠璃は変わらず平然とその内容をタイピング。
「次、汐サン、どうぞデス」
「あ、うん。次は文芸部から。『今度、生徒会の偉大さを世に知らしめる本を作りますので部費ください』。……これ、明らかにあたし達に尻尾振ってるよね」
「偉大さといっても、生徒会側でそういう取材を受けたことないから、内容がとんでもないフィクションになってそうです」
「『会長が全校集会の壇上に立つと、全校生徒に黄門さま効果を発揮する』とか、『副会長は普段はツッコミばかりでツンケンだけど、ちょっとデレるだけで後はずっと副会長のターン』とか、そんなことが書かれてそうデスね」
「いやいやムッちゃん、あたしそんなにも威光振りかざせるほどカリスマないから。印籠もないし」
「夢摘先輩、わたし、それ以前に先輩の言ってることの意味がよくわかりません……」
そんな感じで、読み上げる度に役員のコメントが入って、わいのわいのと会話が交わされるのだが。
やはり、瑠璃は黙々と、その読み上げの内容をタイピングしていく。画面の中では、今までに読み上げたプリントの内容――校内で部活動に勤しむ生徒から募集した要望や意見文でビッシリと埋められている。
近々、各部活動の顧問の教諭が集まって、来月の部費を決定する会議が開かれる。
その会議に対して、生徒の方から多数の要望や意見のお便りが寄せられている。それらを生徒会が集計し、纏め、資料として作成し、最終的に生徒の代表として生徒会が教員側に提出するのが、本日の生徒会の活動だった。
ちなみに、生徒からのお便りについては昨日が締切だったので、今は纏め作業に入っているという態だ。
汐、雪姫、夢摘が、交代交代でお便り内容の読み上げと審査、そして、瑠璃は記入および資料作成の担当である。
記入は書記がやりそうなものなのだが、予算関係が絡んでいるということで一まとめで会計の瑠璃がやることになっていた。
期限は来週の月曜日。まだ四日以上も日が残っているので、そんなにも急がないといけないわけでもない。
ただ、『期限があるといっても、何時割りこみで仕事が入ってくるのかわからないから、今やれることは確実にやっておきましょう』と会長の汐が提案したので、三人はそれに同意し手今に至っている。
確かに、今日は落ち着いているようだが、この生徒会を巻き込むような騒動が校内で多発することもあるし。
「…………」
まあ、普段も今も、結構騒がしいか。
瑠璃はタイピングしながら、そんなことを思う。別に騒がしいからと言って集中できないわけでもないし、その騒がしさが不愉快というわけでもない。
会長である汐は、暴走娘のように見えながらも大きな存在感と能力、そして可能性の溢れる人だし。
副会長であり一つ年下の雪姫は、そんな汐のテンションに苦笑ながらもきちんと付いていく健気さが微笑ましい娘だし。
高校に入って再会した夢摘は、相変わらず一緒に居て落ち着く娘だった。
そんな三人が仲良く会話している空間が、瑠璃にとってはむしろ心地いいくらいだ。
今の、生徒からの珍妙なお便りに対してコメントを交し合いながらのやり取りも然り。
「次はわたしですね。漫画同好会から。『今度のコミケの新刊で汐×雪姫本を3000部刷る予定なのだが軍資金が足りん。早急に手配したまえ。 by 生徒会長よりも神聖な漫画研究会会長。会長的な意味で』」
「……あの人か」
汐が片手で頭を抱える。どうやら知り合いであるらしい。
ただ、そのプリントを読み上げた雪姫は内容の意味がわかっていないらしく、『?』と小首を傾げて見せた。
「汐×雪姫ってどういう意味ですかね? 会長とわたしが、何か戦ったりするのでしょうか」
「雪姫ちゃん、聞いた話なんデスけど、これはカップリングと言ってデスね。汐サンが雪姫ちゃんに――」
「わーたーたー! ムッちゃん、あの人に聞いた話そのまま解説しちゃ駄目だからっ! 雪姫が汚れちゃうからっ!」
汐が夢摘の発言を全力で遮り、雪姫は未だに疑問符を頭上に頭を浮かべている。
……二人は既に汚れちゃったりしているのだろうか、などと身も蓋もないことを思いつつも、瑠璃は淡々とそのお便りの内容をタイピング――
「タイピングしちゃ駄目ルリちゃん! このお便りはあの人の完っっ璧な悪戯だからっ!」
する前に、汐が静止の檄を飛ばしてきた。
本来の彼女は能天気だと言うのに、これに関しては妙に必死な感じである。
どうやら、その同好会の会長とやらは、どうも汐の天敵みたいな位置に居るらしい。恐るべし。
「…………」
と、そこで、汐が頭を抱えつつも横目でこちらのことを見ているのに、瑠璃は気付いた。
気付くとすぐに汐は視線を逸らしてしまったので、一瞬、気のせいかと思ったのだが……その視線が、何かを求めているかのようにも感じ取れた。
「ちょっとだけ休憩しましょうか」
そんな意図も何も億尾に出さず、『ふぅ〜〜〜〜』と長い息をついて汐がそのように告げる。
執務椅子の背もたれにどっかりと体重を預ける汐、肩を回して凝りをほぐしている雪姫、かけてある眼鏡を外して瞑目する夢摘と、休憩の仕方は三者三様。
わいのわいのとした騒がしさの空気とは、また違ったリラックスした空気が室内を漂い始める。
瑠璃も、今までの記入内容を保存し、ノートパソコンを閉じて一つ息をつこうとするのだが。
……ムツミ?
今度は、今さっきまで瞑目していた夢摘が、フッとこちらに眼鏡のない視線を向け、一つ片目でウインクをして見せるのに気付いた。
コレは、言わば――結構昔からよく使われている『合図』である。
『――どうしたの?』
それに、瑠璃も同じく目線のみの『合図』で答える。
すると、すぐに夢摘から返答があった。以降、二人だけが共有している目線のみの会話が交わされる。
『瑠璃、今、汐サンがあなたに何かを求めているのに、気付いてますか?』
『……なんとなく』
『じゃあ、それが何だかわかります?』
『お便りに対する……ツッコミ?』
『ううん、当たらずも遠からずってところデスね』
『?』
困ったように夢摘が苦笑するのに、瑠璃は目をぱちくりさせる。
『さっきから、わたし達ばっかり話していて、瑠璃は一言もコメントしてないじゃないデスか』
『…………』
『汐サンもそろそろ、瑠璃にも輪の中に入ってきてほしいんデスよ』
それを悟ると、瑠璃の中で、グラリと何かが渦巻いたような気がした。
その何かについては、理解している。言葉では表せないのだが、兎にも角にも重たいもので、詳細については――今、この場に於いては考えたくない。
ただ、その渦巻きは、必然的にそうすることへの躊躇を生み出そうとする。
でも、
『――わかっています』
『…………』
今、瑠璃の中にある躊躇を打ち消すかのように、夢摘は苦笑。
『いやなこと思い出させちゃって、ゴメンね』
『……いや、別にムツミは謝らなくてもいい』
『うん……でも、汐サンや雪姫ちゃんなら、「あなた」のことをきちんと受け入れてくれると思うから。わたしは、そう信じてます』
『…………』
『いきなり当たって砕けろとは言いません。でも、ちょっとずつで良いデスから……踏み出してみてはどうデスか?』
『ムツミ……』
『大丈夫デスよ。わたしが付いています』
『……うん』
もう一つ夢摘がウインクするのに、瑠璃はコクリと頷いた。
渦巻くものは胸の中にまだ残っているが、不思議と重たくはなかった。その重りを、夢摘が少し背負ってくれた、と言うのもあるし。
今、ここで頑張っている生徒会長と、それに負けずに付いていっている副会長は、その重りに負けない力があると、なんとなく……本当になんとなく、信じられるから。
そう思うと同時に……どうして、自分は夢摘には敵わないんだろうか、と何度となく思ったことを反復する瑠璃であった。
『ではでは、まずは始めの一歩ということで』
と、夢摘がそのように目線を飛ばしてくるのと同時、瑠璃のスカートのポケットに入っている携帯電話が振動する。
何かと思って取り出してみると、1件の新着メールあり。差出人は根岸夢摘。
その内容はというと。
「――――」
なんだろう、これ。
わけもわからずに少々困惑気味で瑠璃は夢摘に視線を向けると、彼女はクスクスと忍び笑いをしながらそれに応じた。
『多分、次のお便りの時に、汐サンは瑠璃にコメントを求めてくると思いますから』
『……これを、コメントとして言えと?』
『しょーじき、かなり喜ばれると思いますよ』
『…………』
自信満々の笑みで告げてくる夢摘に、どうなんだろう、と瑠璃がもう一つ小首を傾げた先、
「はい、休憩終わり〜。後半始めるよ〜」
汐が休憩の終わりを告げた。
各々、手元のプリントをスタンバイし、瑠璃はノートパソコンを開いて記入の準備を整える。
「じゃあ、次はムッちゃんだね」
「はい。ええと、空手部一同サンからデス。『俺より強いやつに会いに行くから旅費をください』」
「……また、後半初っ端からヘンなのが来ましたね」
雪姫が少しゲンナリとしている。汐も反応に困っているのか『うーむ』と唸り――ふと、こちらのことを見てきた。夢摘の予言したとおりに。
……正直、瑠璃は驚いた。表には出さなかったが。
「ルリちゃん、なにかある?」
そして、問うて来る。
対して、あまり気が進まなかったが、一歩目のきっかけになるならば、と思い。
瑠璃は、先程受け取ったメールの内容を、そのまま告げる。
「バカばっか」
すると、汐は、ピシッと固まって、行動を停止する。
雪姫の方は少し目を丸くすると同時にまたも首を傾げており、夢摘は相変わらずニコニコしている。
何だか微妙な空気になった気がする。
……本当に良かったのだろうか、とかそれ以前に、夢摘は自分にこのようなコメントさせるためにわざと妙な類のお便りを読んだのではなかろうか、瑠璃が思い始めた先。
「……ルリちゃん」
たっぷり五秒かけて、汐は膠着状態から復帰し、次いで肩を震わせ、
「よくぞ言ってくれました!」
満面の笑顔でこちらに駆け寄り、瑠璃の手をギュッと両手で握った。
あまりの喜びように、逆に瑠璃は混乱した。
「会長?」
「いやもう、正に不意打ちって感じだったねっ」
「?」
「よく考えれば名前一緒だし、しかも声まで一緒な感じでそれ言ってくれたとなると、もうテンション上がるしかないよっ!」
「???」
混乱する瑠璃を他所に、汐は凄い勢いで瑠璃の手をぶんぶんと上下に振って、それからやたらハイテンションで自分の机に戻っていく。
「よーし、ルリちゃんの応援も入ったことだし、スパートかけるよー!」
「応援……なんでしょうか、これ」
「ふふふ、この辺はあっきーサンにも感謝デスね」
「どういうことですか、夢摘先輩?」
「内緒デス」
微笑み夢摘と、今一度小首を傾げてみせる雪姫。
そして、瑠璃は、未だに少々混乱したままながらも。
……喜んでくれたのなら、それで良いか。
彼女のあの手の温もりを思い返しつつ、そのように一つ納得し。
今度は、夢摘の手を借りずに、自分でも汐や雪姫を喜ばせる方法を、瑠璃は何となく考え始めたりしていた。
余談。
劇中に瑠璃が放ったコメントについては――汐の祖父が最近、普段好きな機動戦士つながりで機動戦艦何某のアニメ(二十五年以上も昔のものであるらしい)を観ていて。
汐も一緒に、ハマったという経緯があったのだが。
連崎瑠璃がそれを知るのは、もっと後のことである。
−了−
はーい、またやってしまいましたー。
しかも今回はやってしまった感が強いデース。
でも反省はしてませーん(何)
……瑠璃、何だか前回の初登場時でネタキャラ路線になっていたのが、今回のでさらに突っ走ってしまった気がします。
いや、コレを書くためにキャラ名付けたわけじゃないデスよ。
でも、今回に関してはこれを言わせたいがために書いた、てのは否定しきれない_l ̄l○
まあいいさ。気晴らしなんだから好きにやればいいのさ。
あと、なんだかムッちゃんがナツミっちに比べて妙にアグレッシブだ。かなたおねーさんの影響に違いない。そうに違いない。
もう4話もやっちゃったからには、近々コーナー化しちゃおう、そうしよう。
2008年 12月12日(金) 『またもネタが無いので』
ニコドウガーってか、ゲッダン特集。
何かブロリーがハイテンションというか、ムダに絵が上手ぇ(笑)
動きもわりかし滑らかなのです。
完成版に期待。
セフィロスなつい(笑)
というか、これまたムダにビジュアル系なゲッダンです。
一時停止してもイチイチ美形です。一つお茶目なのが混じっていますが。
サムネを見てまさかと思ったのですが、そのまさかでした。
働け蓬莱ニート。いくらなんでもゆっくりしすぎだろ蓬莱ニート。
まさかの一発撮り!
よくもこんなもん踊れましたねぇ! ……いや、わかってますけど。
そして、股間がやけにもっこりしてる。まりもっこりと良い勝負です。
太子もゲッダン。
回っている太子も然りなのですが、観客もなかなかに良い味出しています。
サムネに騙されてはいけません。
というか、やっぱりキワミはうるせええええええええええええ(褒め言葉)
2008年 12月13日(土) 『初めての』
全身絵。
今までバストアップしか描いたことなかったけど、その、何だ。
バランスとか比率とか縮尺とか立体感とかそういった諸々が全然解らないデスよ(涙)
まして、何かのポーズを取らせるかなんて論外である。
巷の絵描きさんは10分もかからずにかけるから凄いですな。
私はこの程度のレベルなのに所要時間1時間近くです。
_l ̄l○
誰か、コツ教えてくれる人居ないかな。かな。
ちなみにこの娘が誰なのかって、突っ込むのは禁止だ。
2008年 12月14日(日) 『健康的にね』
阪木さんはあまり間食しません。
するにしても、水分の多いやつや消化の良いものを食べます。
ガキンチョの頃は間食にスナック菓子食っておもっきし太りましたからねぇ。
高2,3くらいに筋トレで何とか減らしたけど、今も標準体重維持に必死です。
それはともかく。
冬になると、母者つながりで田舎の方から大量にみかんが送られてきます。
となると、この冬のおやつはあまり困りませんってことで。
んで、食べる時は大概2個まとめてって感じなのですが。
何故に写真では3個並べてるのかと言う。
2個だけだったら、某フラグ王子とか某シルバーの人とか某カチンコがオッパイオッパイ言い出すんじゃないかという危惧を抱いたから(何)
ともあれ、形は整っていませんが中身は甘酸っぱくて超美味です。
冬はみかんと鍋物ですな、うん。
とりあえずこの月入ってから毎日更新してるわけですが、先月の不調を引きずったのか、ほとんど反響が無い状況です。
正直キツいぜ。やめないけど。
こんなキツイ状況でも喜んで続ける阪木さんは、そろそろMに目覚めてしまったのかも知れません。
何か最近変な自覚症状が……。
詳細は伏せときます。
2008年 12月15日(月) 『書き書き』
■東方地霊殿のお話
しろがね殿がNormalクリアできないと嘆いておられました(12月13日絵日記参照)ので。
それに釣られる形で、この休日、ずっとやっていたりしました(何)
で。
何回かのチャレンジの末、やっと難易度Normalをクリアしたので記念スナップ。
リプレイなんかも晒しちゃうぜ。
いやもう、マジしんどかった。集中力全開でしたよ。楽しかったですけど。
後半のミスとかが多いのを考えると、3ステークリアするまでノーミスが絶対条件だと思いました。うん。
撃墜されまくってた頃は、2ステージ目もしくは3ステージ目でも凡ミスが多かったですからね。しかも、使えるボムを残したままで。
上のスナップには載ってないけど、パルスィもゆーぎもひっじょーに手強いです。未だに取れてないスペカもありますし。
コレで難易度が半分以下だというんだから困る_l ̄l○
で、EXTRAもちょっとやってみたのですが、道中死が多発してこいしに会えません_l ̄l○
なんというか、主に中ボスのせいで。おにょれ、星巫女改めフルーツ(笑)巫女め……。
阪木さんの中での東方キャラの優先度を言えば、こいしはケロちゃんを抜き去りそうな予感です。見た目からして。
あと、こいしを最初に見たとき、何気にフルメタのテッサにちょっと似ていると思ったのは秘密だ(何)
■CLANNAD AFTER STORYのお話
関西では1周遅れだからまだ10話なんだぜってことで、10話の感想。
岡崎朋也が、高校卒業して念願のニートになるお話(大嘘)
冗談はともかく、職もないままプーってのはさすがに危機感抱きますよな。しかも居候だし。
そんなこんなで岡崎は一人暮らしを決意して自立するわけですが、そんな一人暮らしの中でも、
渚の通い妻状態がしょーじき羨ましすぎる&可愛すぎる。なんともまあ献身的な。
まあ渚の通い妻な点もあったりするんですが、アパートのツテとか、あとアッキーのダークプリンセス今日子とか機動戦士ネタがなかったりとか、
やはり原作と違う点もそれなりに多いわけですが、軸がブレてないので良いと思います。動いてますしね。
でも、このまま行くと『一人で生きて道を踏み外せ……』のアレがなさそうだ。あの気まずさをアニメで味わってみたのですが(笑)
アッキーと早苗さんのお話はするんだろうかと思いつつ。
■機動戦士ガンダムOO 2nd Seasonのお話
こっちは11話をきちんと視聴。
熊さんが生きてたのは良いのですが、息をつく間もなくトレミーのおやっさんが大変なことに。
メカニック&Oライザーの管理はこのままサジ君に受け継ぎますなんてことになるんだろうか。
やばいなぁ、1期から活躍してきたキャラが残り十数話でリタイアってのは正直悲しすぎる。
ラッセも今回で死亡フラグピンピンですし。
1期の最後で死んだかと思ってたのが奇跡的に生きていたという形だから。
予想からして、終盤で『一度死んだ命、ここで燃やせるなら本望だ』みたいな展開になりそうだ。脚本のブラックな本性は1期で確認済みですしね。
戦闘は相変わらず緊迫感がピンピンで。
セラヴィーのツインバスターキャノンが新型の敵機に曲げられた時、『曲げた……』と声を出してしまった。
ダブルオー+Oライザーが本当に終盤でお目見えになったわけですが、果たして何処までインフレを起こしますやら。
というか、あのスピードのGに晒されてるとなると、せっちゃんはともかくOライザーに乗ってるサジ君は身体大丈夫なんだろうか。
トランザム発動させたら死んじゃうと思います。訓練とか受けてなさそうだし。
それらも含めて、まだまだ先が読めない展開です。どうなりますやら。
あと、元貧乏ジャージ姫はニートではなく保母さんの職に在り付けそうです。よかったね。
■大河ドラマ「篤姫」のお話
実はこの1年ぶっ通して見ていたりします。ほら、阪木さんわりと幕末時代が好きですから。
んでまあ、14日が最終回でしたと言うことで。
大奥のことはわりと知らなかったので結構楽しめました。その分、殺陣が少なかったのは仕方ないと言っちゃ仕方ないかも知れませんけど。
全体的に「泣く」演技が良かったと思います。何かこっちももらい泣きしてしまいそうでした。
感情暴発の表現って結構難しいと思うんですが、その辺、役者さんは凄いなぁ。
それにしても
主人公の篤姫は、中盤に夫の13代将軍の徳川家定を亡くしてから、『天障院』と名を改めるのですが。
全体的に『篤姫』と呼ばれる期間が少なかった辺り、それらを考えると題名は『天障院』もしくは『天障院篤姫』で良かったんじゃね?
などと思うのは無粋なのかな? かな?
次の大河ドラマの主人公は直枝兼続ですか。
↑義レンジャイですか。イカですか。
どうしよっかな。戦国時代のヤツは食傷気味だからな。わりと。
■DanceDanceRevolitionXのお話
前々から情報として知ってたんですが、補足忘れてましたってことで。DDRの新作です。
詳細はまだなんですがね。
システム面はあまり変わってないっぽいけど、Wikiによると、追加システムで踏んではいけない矢印というもの存在するようで。
スピード曲だったら間違って踏んじゃうそうだなぁ。
ともあれ、稼動予定は12月24日ですか。
どうなんだろう。本格的にプレイできるのは新年かな。
2008年 12月16日(火) 『程よく忙しい方が丁度いい』
仕事がある程度忙しいと頭のキレも良くなって、家に帰った後の小説の執筆も進むものなんですが。
仕事が忙しすぎると、頭のキレを使い果たして、家に帰っても時間が尽きて小説の執筆は進まない、と。
……というわけで、今は使い果たしている状態です。
まー、いいんですけどねー。
ニュースとか見てるとシャレにならん状況になってますしねー。
働けるだけ幸せなのかしらね。給料少ないけど。
そろそろ新しい職探そうと一時思っていたけど、現状で言うと安易に仕事を辞められない状況ですな、こりゃ。
Web拍手レス
信じられるか? 1週間溜めて、やっとコレだけなんだぜ……?
>( `ーωー´)よし、ではこのイラスト無限段のかち子が教授してやろう
>( `ーωー´)Φ[イラスト] スラスラスラ
>( `ーωー´)っ[長文小説] できたぞ!
>( `ーωー´)では報酬をいただこうか。百兆ナツミポイント。
すまん、一瞬だけ無段に見えてしまったんだぜ。
まあともあれ、無段ながらも頑張ったカチンコにはきちんと報酬を与えねば。
はいよ ( ・v・)っ[ 百兆アベナツミポイント ]
>そういや今シーズンはまだみかん買ってないなぁ。
>うちの親父はほっとくと、際限なく食い続けるんで冬は手が真っ黄色になります。
>一日に10個、20個はザラ。愛媛県人恐るべしっ!!
みかん20個って、それ口の中酸っぱくなるだけでは済まなさそうですなっ。
眼の色がオレンジになって、挙句の果てには機械になってギアスキャンセラーだって付いちまうぜ(意味不明)
ちなみに母者の田舎は和歌山です。和歌山もやはりみかんが多い。
>( `・ω・´)ちなみにその次は坂本龍馬で主演が福山雅治だ。
>( `ーωー´)そろそろ一夢庵風流記の出番ではないかと思う。
最近の大河ドラマは戦国と幕末を行ったりきたりですな。2005年は平安だったけど。
一夢庵風流記、良いですね。原哲夫補正の演出付けてやってくれないかしら。
というか、もう全ての大河ドラマに原哲夫補正を(以下略)
2008年 12月17日(水) 『原点回帰中』
昔の自分の作品を読み返してみると、痛いことやってるなーと思う反面、ちょっと参考になったりする部分もあったりする不思議。
いや、自画自賛をしているわけでもないですけど。
戻せる部分は戻して、良い部分はこのまま伸ばしてって感じです。
とりあえず、今の自分が昔の自分よりパワーダウンしているとは思いたくない気分。
アクセス解析でリンク元を調べる機能があるんですけど。
こんなところ(本家)から飛んできた人が居るみたいで、阪木さん食後のお茶吹いた。
イラストサイトって、いやいやいやいやいやいやいや。
ここイラストサイト違うからっ!
登録されてる画像、ほとんどG0ddamnさんが描いたヤツだからっ!
つーか、カテゴリが鈴仙・優曇華院・イナバって全然違うからっ! うどん居ないからっ!
というか、私の描いた作画レベル0の絵はともかくとして、何故に14日のみかんの写真まで登録されているんだっ!?
なんというか、ツッコミどころ満載である。
何を考えて登録したんだろうか、このサイト……。
……総合的にあんまりサイトの内容が見られてないと判断できますね。
呆れるやら悲しいやら。
_l ̄l○
2008年 12月18日(木) 『勢いは長く続かない』
0100時まで色々と書いたりしてたんだけど、なかなか思うように進まなかったんだという言い訳。
んー、なんだか少し意欲がそがれていると言うか、ビミョーに閃いてくれないんですよね。
しかも、プロットを部分部分でド忘れなんかもしちゃったり。
ド忘れ……意欲がそがれる……閃かない……本能的な言い訳……。
コレは、もしや、阪木さんにアルツハイマー疑惑!?
……もちろん、そんなことはありません。
ぶっちゃけて16日の夜にテレビでやってた家庭の医学の影響です。
でも、実際なるとめちゃ怖そうだ、これ。
空いた時間に、簡単な算数ドリルとかで、原始的な脳の運動とかしておいた方がいいのだろうか、みたいな気分にもなります。
最近、仕事の内容が小難しいのが多いためか、キャパシティ超えることが結構多いですからね。
複雑ばかりに動かすのではなく、単純にも動かしておかないと、すぐに脳がパンクしちゃいますぜ。
それを思うと、小説を書くのも、あんまり難しく考えすぎなのはいけないなー、などと思ったりもする。
難しく考えるなといっても、最低限の工夫は混ぜないとすぐに無価値の量産になっちまうんですけどね。
それを考えるってーのも……何だか難しい気がして、なんだかスパイラル効果にもなったりします。
駄目じゃん_l ̄l○
2008年 12月19日(金) 『ゆっくり思考する暇がない』
仕事が忙しいのではない。難しいのだ(挨拶)
なんというか、あちこちで細かい計算入っている仕様のものをテストしていて、
その計算の間違いを一つも見逃せないためか、最近集中力使いまくりです。
早くこの物件から開放されたい気持ちは山々なのですが、年明けてからも入らないといけないし、
少し間を空けて春先にもこの物件があると予告されている辺り、まさに苦難の道程です。
いやまー、それだけのものを任されるってのはいいことなんでしょうけどね。
朝起きて、朝食の度にテレビのニュースを見たりするのですが。
ここ最近はずっと、派遣切りとか生活苦とかそういうのしか流れないから、しょーじき鬱になってくるもんです。
そのためか、ここ数週間は朝を気持ちよく迎えていないような気がするよ。いやはや。
まー、22日は健康診断で丸一日休みということで、土日と祝日が重なって4連休になっちゃったりしてるんですけどね。
その時に、ゆっくり思考したいし、小説も書きたいし、絵の練習なんかもしたいなと思ってます。
絵に関しては、技術とかそれ以前に、やっぱり根気が必要なんだと思いました。
それと同時に、1週間でもいいからきちんと技術を授けてくれる人も必要かなと思ってもいたりするのですが。
身近に誰も教えてくれそうな知り合いが居ないのが、難局といえば難局か。
みのり組の中では、実はKATOさんが描けたりするんだけど……やっぱここ数年は、描いてないんでしょうなぁ。
大学時代では優れてたし、伸ばせばもっと伸びたと言うのに、勿体無いことを……。
とりあえず、目元を綺麗に描く練習からな。
ただ、どこまで続くかが問題だ、うん。
とりあえず、この金曜日を頑張れば4連休だ。
頑張れ、私。
2008年 12月21日(土) 『コーナー化はまた後日』
職員室とはその名の通りに学校の教師達が集まる場であり、学生にとっては総じて異質に感じられる場でもある。
教室よりもずっと広々としている空間、少年少女が交わすものとは明らかに違う調子の会話と会話、其処彼処からほのかに漂う煙草やコーヒーのにおい etcetc...
ただ、教師になって数年経った今では、もうこの空気こそが当たり前になっている自分に――天草美冬(あまくさ みふゆ)は、ノートパソコンを操りながらちょっとした感慨に耽ったりする。
年の頃、二十代後半の女性だ。釣り目気味の黒目と整った容貌。艶のあるオールバック気味の長髪。長身で、均整の取れたプロポーションの肢体を包むのはブラウスに膝丈のタイトスカートと言った軽装。その上に白衣を、前ボタンを留めずに羽織っている。
「おや天草先生、本日も精が出ますな」
そんな出で立ちがわりと目立ったりしているのか、美冬は、同僚から先輩後輩問わずに話しかけられることが多い。
今もその時だ。
自分よりも二十も年上である男性教諭が、気軽な態で話しかけてくる。
「ええ、杉下先生、ちょいとウチのガキンチョ達から頼まれてるものがありましてねぇ」
「ウチのと申しますと……確か、天草先生の受け持ちは1年B組でしたかな」
「それもありますけど、実は生徒会の顧問も受け持ってたりします。今はそっちのお仕事ですよ」
「生徒会……ああ、今年は少々変わった子達が揃っていると言われる、あの……」
と、杉下教諭はわずかばかり苦笑する。肯定的とも否定的ともいえない、そんな顔だ。
まあ確かに、あの子達の活動は時折リスキーな場面もあるし、美冬自身も見ていてヒヤヒヤしたりすることもあるので、今この男性がこんな顔をするのも詮無いことなのかも知れない。
「天草先生も大変ですな」
「いえいえ、私が希望したことですので。知り合いの娘や姪も居ることですし、わりと楽しくやれてます」
「はぁ……私が言うのもなんですが、天草先生も相当に元気がおありのようで」
「私が、ですか?」
ノートパソコンを操る手を休めて、美冬は少しキョトンとなった。
担任も顧問もソツなく無難にやっていると言うのが美冬の自己評価であるので、元気がある、と見られる要素はあるんだろうかなどと思う部分がある。
ただ、杉下教諭はなおも苦笑。
「あの子達のペースに合わせるとなると、私などでは一月も保ちませんでしょうからな」
「そういうものですかね」
「そうですよ。いやはや、良いですなぁ、若いってものは」
「やですね、杉下先生。私も、もうすぐ売れ残りの仲間入りですよ」
「そうやって笑い飛ばせてる間は、まだまだ大丈夫ですよ。私なんか、ツレがそれはもう怖いモンでして」
「あー、噂に聴いたことありますよ。なんでも、元は空手道場の師範だったとかで――」
そんな風に、先輩の身の上話に合いの手を入れられる程に、社会に馴染んでいる自分を客観的に見ると。
美冬は、自分が枠に収まりきっているのを感じたりする。もはやこの空気こそが、本当に当たり前で――
「失礼しまーす」
と、そんな心情を表に出さずにつらづらと会話を続けていたところで、職員室の入り口からよく通る声が聴こえてくる。
美冬や杉下教諭がそちらの方に視線を向けると、その声の主は、トコトコと真っ直ぐこちらに向かってきた。
小柄な背丈。栗色ショートの髪の毛。あどけなさの残る容貌。ピシッと着こなしている女子の制服姿で……美冬にとっても、よくよく知っている少女だ。
美冬が顧問を務めている生徒会の長、岡崎汐である。
「こんちは、美冬先生」
「ああ、こんにちは。ってか、どうした汐、わざわざこんなところまで」
「頼んでた原稿、もう出来てる頃かと思って」
「ん? ああ、会報のやつな。もうほとんど出来てるぞ。今ちょちょいと修正入れてるところだ」
「おお、さすが美冬先生。きっちり期限守ってくれますね」
「こういうのは初めてなんだけどな。ま、おまえらメンバーの意見も聞きたいし、残りはそっちでやろうと思うんだが。その前に、ちょっと図書室寄っていこうと思う」
「ああ、あたしも図書委員のコに少し用があるから、よかったら一緒に行きましょうよ」
「ん、じゃあ、そうするか」
ノートパソコンを畳んで、美冬はいそいそと席を立ち上がった。
先程まで話していた杉下教諭には『では、ちょっくら行ってきます』とだけ言い残して、汐と共に廊下に出た。
図書室で用事を済ませ、美冬は汐と共に生徒会室を目指す。
本日は快晴とのことで、もうすぐ西に傾きつつある日の光が窓から差し込んできており、放課後の緩やかな空気も手伝ってなかなかに心地良い。
「お、美冬先生だ、さようならーっ!」
「ああ、気をつけて帰れよ」
「天草先生、明日またわからないところ出てくると思いますので、その時はお願いしまーす」
「おう、ドンドンもってこい」
「先生、今度また部活見に来てくれませんかねっ!」
「ヒマができたらな。そっちも頑張れ」
「せんせー、急ぎじゃなくて良いですので今度時間くれませんか。●●と●●のことでまた相談が」
「おいおい、またかよ。……しょうがねーな、まあ、こっちでも何とか考えとくけど、自分でも色々考えとけよ」
「美冬先生ー」
「先生っ」
廊下を歩いていると、いつものように多くの生徒から声をかけられる。男女問わず、学年を問わず、何でもござれと言った態だ。
職員室では同僚に話しかけられ、廊下では生徒に話しかけられ……教師、天草美冬の放課後は独りの時間というものが少なくて、なかなかに忙しない。
「相変わらず美冬先生はモテモテだね」
隣を歩く汐がからかい半分に言ってくるのに、美冬は向かいからやってくる生徒に手を振って応対しつつ、汐にのみ見える角度で軽く苦笑。
「んー、私自身、あんまり目立ったことやってるつもりはないんだがな」
「いやいや、もはや美冬先生は全生徒のみんなの注目の的ですよ。今さっきの素っ気無さそうに見えて実は親しみのこもった対応とか、授業中に発揮される大胆でワイルドな立ち振る舞いとか」
「おまえ、私の授業受けたことないだろ。学年の担当違うし」
「しかもこの長身に豊満なボディライン、チンチクリンなあたしから見ても羨ましいくらいに溜まりませんなぁ」
「おまえ、どんどんアッキーさんに似てきてるからな」
美冬の現在担当している学年は一年生。汐は、現在二年生だ。去年の美冬は三年生を担当していたので、現状、美冬はまだ一度も汐に教鞭を振るったことがない。
そして美冬と汐の身長差は約二十センチであり、なおかつ汐は体型のメリハリが平均よりは少ないので、その分、美冬のスタイルの良さが目立つ、といったところか。
「つっても、外見とかで目立っても仕方ないんじゃないのか?」
「先生、それ嫌味です」
「いや、冗談じゃなくて本気で。学生の頃はどうかわからんが、やっぱり社会に出たとなると外見じゃなくて中身が重要になって来るんだよ、これが」
「うーん? ……あ、もしかして」
「そういうこった。また男に逃げられちまってなー」
少々苦い思い出が頭の中を過ぎるのだが、実質、美冬はもう慣れっこだった。
そしてこういうことが起こって間もない時期、美冬は汐に身上を話したり時には愚痴を言ったりするのが癖になっていたりする。学校でそういうことを話すのは言ってみれば公私混同で、少し自重したほうがいいと自覚はしているのだが……時折、そういう概念を反射的に無視してしまうくらい、岡崎汐とは付き合いが長い。
「なんだか、美冬先生はもうすっかり大人の女って感じだね」
「歳を取るってのはそういうことだ。汐もあと五年くらい経ったらわかるよ」
「うー、あまりわかりたくないなぁ」
「……でも、汐の場合は、ずっとこのまんまという可能性があるなー。早苗さんといい渚さんといい、前例があることだし」
「それはちょっと例が極端じゃないかな……」
汐の祖母と母のことだ。姉が彼女らと知り合いであるのと、汐とのこれまでの付き合いからの繋がりで、美冬もわりと面識がある。
いつからそうなのかはわからないが、二人ともまだまだ全然外見が若い。そして性格も子供っぽく、泣き虫な面もわりかしあったりもする。
ただ、それでいて芯が強くて、他者のことを悪く言わない心の広さには、美冬は同じ女性として強く憧れていた。
そんな少女の純粋さと懐の広さを、この汐も受け継いでいたりするんだろうか?
「? どうしたの、美冬先生?」
歩きながら汐のことをじーっと見ていると、彼女は疑問符を浮かべながらこちらに向かって首を傾げてみせる。
……なんというか、ものすごい可愛いかった。
少女の純粋さと懐の広さ。
なるほど、今のこの顔と、これまでの付き合いから考えて、間違いはないだろう。
「いーや、おまえがすごく羨ましくなる時があるよ」
「……美冬先生、いきなり老け込まないでくださいよ。まだ若いんだから」
「若いおまえに言われてもなー」
「あたしはほら、高校生だし。でも、美冬先生もまだまだ元気じゃないですか」
「うん。それ、さっき杉下先生にも言われたんだがな。……どうも最近、こういうオバンなことばっかり考えちまうし、考える度に、な」
長く吐息しながら、ふっと遠い目をしたりする美冬。
……言ってみればこれは、職員室に居た時に感じた感慨や、無意識で自分を客観的に見たりした時のことと同じようなものだ。
時は、どうやっても戻せない。
学生時代に感じていたものを、いつまでも忘れたくないと思っていたものを、どんどん失くしていっているような気がする。そして、そんな自分を思い返すと共に再確認する。
――はたして、今の自分に元気はあるか。
その自問を肯定したいが、そうするには何かと足りなくなってしまったと感じる自分に、ちょっとしたやるせなさを感じたりする。
それは焦りからなのか、それとも諦めからなのか……。
「教師になろうと思ってからは結構夢中になって生きてきたんだけど、なってしまったら、何かが燃え尽きたと言うか――」
「大丈夫だよ」
と、美冬の言を遮るかのように、汐が口を開いた。
どこか、確固とした調子で。
「あたし達は、美冬先生に充分に元気を貰ってるから」
「? ……私が?」
一瞬、何を言われたのかわからなかった。
遠い目から視線を戻すと、汐は変わらず笑顔であった。可愛さと同時に、力強さも感じられる、笑顔であった。
「あたし知ってるもん。美冬先生がみんなから好かれてるのは、みんなときちんと目線を合わせてくれているからだって」
「目線?」
「勉強の質問にきちんと答えてくれたり、時には部活の視察に行ったり、プライベートの相談に乗ってくれたり……さっきも色々と生徒のみんなから声かけられて、一人一人にきちんと返してたでしょ」
「そりゃ、教師としては当然だろうよ」
「いやいや、今時、そういうことを『当然』でやる先生なんて滅多に居ないよ。大体の先生は、自分の価値観ばかり押し付けたがるからね」
「…………」
そういうものだろうか?
教師であるからには生徒がどのように自分の授業を学んでいるのか気になったりするし、自分の中で失った学生の空気を少しでも味わいたい感慨から部活の見学に行ったりもする。相談だって、自分がかつて味わった苦汁を生徒にさせるのはさすがにマズイという思いもある。
「美冬先生の場合、上手い具合に一歩引いてるんだよ。それでいて、駄目なことはきちんと駄目だって言ってくれるから、ね」
「あまり特別なことをしている自覚はないんだがな」
「それに、あたし達生徒会のことも、きちんと見守っててくれてるよね。美冬先生が自分から志願して顧問受け持ってくれたって聞いたときは、あたしホントに嬉しかったよ」
「それは……まあ、いろいろ、な」
言いかけて、これ以上、美冬は何かを言うのをやめにしておいた。
だって、自分の中の否定を押しのけるくらい、純粋に、汐は美冬のことを語ってくれているから。
小恥ずかしく感じると共に、ふと、美冬は岡崎汐と出会ったときのことを思い出す。
もう十年以上も前か。当時学生だった美冬は、その頃もこんな風に心に元気がない状態だった。
そんなある日、街中で迷子になっていた汐(当時五歳)と偶然出会って、ちょっとしたことから母親が汐を見つけるまで面倒を見ることになって、それで話していくうちに、この子の芯の強さと温もりを体感して――
ああ、そうか……。
「先生、どうしたの?」
「いや、別に」
またもや、汐のことをじっと見ていたらしい。
美冬は苦笑して、それから、汐の小さな頭をポンポンと叩いた。
「……おまえは出会ったときからいつもそーだよな」
「なにが?」
「何故か、私が凹みそうなタイミングで、おまえは何かと私を奮い立たせるんだ」
あの時、汐に会えたからこそ、汐の温もりに触れられたからこそ、自分は何かが変われた。
それは本当に小さな、でもとても大きなきっかけで。そしてそれからの付き合いがあったからこそ、自分の心は『迷子』にならずに済んだのだと思う。
少なくとも、天草美冬はそう信じている。
「ええ? あたしはあまり、特別なことをしている自覚は……」
とまで言いかけて、汐はハッとなって、それから『あはは』と可笑しそうに小さく微笑んだ。
「今さっき、美冬先生が言ってたのと同じだね」
「そーゆーこったな、まったく。……なあ、汐」
「ん?」
「愛してるぜ」
「うん。あたしもだよ、みふゆおねーちゃん」
みふゆおねーちゃん。
出会った時と同じ呼ばれ方をして、美冬は悟る。
――あの時あの瞬間は、今も失われていない、と。
美冬はそれを嬉しく思うし、汐も、そのように感じながら美冬のことを『みふゆおねーちゃん』と呼んだのかも知れない。
そういう思いが共有できたのを実感できて、自然と笑みがこぼれる。汐もまた同様に笑顔のままで居る。
軽快に笑い合いながら校舎の階段を降り、生徒会室のある一階の廊下にさしかかろうとすると、
「……これまた、随分と仲のおよろしいことで」
一人の女生徒が、仏頂面で棒立ちしていた。
どう見ても制服に着られている、小学生にも見られそうな上背。外ハネのあるセミロングの髪、そのまんまな童顔とちょっとキツめで頑なな印象の眉目。
七末雪姫。副会長であり、美冬の姉の娘――つまりは姪にあたる少女だ。
「あら雪姫。どうしたのこんなところで。生徒会は?」
「いえ、ちょっとお手洗いの帰りだったんですけど……そこで、ばったり天草先生と会長の会話が聴こえてきまして」
「ふーん。……で、雪姫、何で怒ってるの?」
「怒ってなんかいません」
明らかに不機嫌な顔で首を振る雪姫に、汐は少々当惑するのだが……美冬は、雪姫の心情を手に取るように理解していた。
自分の姪だから? いやいや、これは言ってみれば、大好きだった姉を取られた時の自分の経験というヤツだ。
「ははは、まあまあ、そんなに怒るな雪姫よ。誰も、おまえの愛しのしおちゃんを取ったりはしねーよ」
「愛しの……って、何を言ってるんですか、天草先生!」
案の定、急速に顔を真っ赤にして、雪姫が食ってかかってきた。当時、自分が義兄に向けたリアクションとまったく同じ反応だったのに、美冬は大笑いしたくなりつつも、ここは学校ということで我慢。
昔から、我が姪である雪姫はこのように自分のことを敵視してくるのだが……その原因は言わずもがな、といったところか。
それをわかっているからこそ、何だか微笑ましく感じたりする。
「なんですか、そのすまし顔は。なんかものすごいムカつくんですけど……!」
「そう言うな。ほら、汐からも何か言ってやれ」
「なんでそんなに盛り上がってるのかよくわからないんだけど……要は、雪姫はあたしが好きってことでしょ?」
「へっ!?」
雪姫は顔を真っ赤にしたまま、ビキッと硬直する。
だが、それにも構わず、あっさりとした笑顔で汐は雪姫に告げた。
「あたしも、雪姫のこと大好きだよ」
「…………!」
その後に、今まで仲良くやってきた大事な幼馴染だからね、と付け加えていたのだが、もはやショート状態を通り越している雪姫には聞こえていないようだった。
そんなやり取りを見て、美冬は、本当に可愛い子達だと思うと共に。
……まあ、この子達をこれから見守ることで、またいろいろ変わってくるのかも知れんな。
枠にはまりきった自分。社会に馴染んだ自分。元気があるのか、自問する自分。
また色々と『迷子』になりかけていた心なのだが。
「雪姫も、ちゃんと聞かせて欲しいな」
「う……? って、ええ!?」
「いや、そんなにも驚く必要ないと思うんだけど……雪姫は、あたしのこと好きだよね?」
「え……そ、そんな……いや、急にそんなこと言われても……」
「好きだよね?」
「そ、それは……そりゃ、わたしだって、しおちゃんのことが……す……」
「ん?」
「す……す……すっ……」
「どしたの、雪姫?」
「すっ……す……うがーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!!!」
「わーっ、雪姫が壊れたーっ!?」
この子達なら、こんな自分をきっと救い出してくれるだろう、というのが。
今の天草美冬の確かだ。
−了−
というわけで、少し試行錯誤しながら書いてました。
誰も噂してませんが噂の美冬先生です。
これでメインキャスト全員揃ったかな?
つーかこれ、『ANOTHER MISSIONS?』よりも『ふたり迷子』の続編という概念が強いなと思いつつ。
そういえば、『ふたり迷子』の公開はいつにしようかなと思いつつ(これはアニメ終わってからのほうがいいかも知れませんね)
今度の話はどうしようかしら?
2008年 12月22日(月) 『恒例のお話』
■CLANNAD AFTER STORYのお話
関西では1周遅れだからまだ11話なんだぜってことで、11話の感想。
岡崎がきちんと社会人生活してますってことで。いろいろ怒られながらも、物事を頑張って吸収している過程が本当にリアル。
やはり学園ドラマのみならず人生そのものを描くのがCLANNADの真骨頂ですな。
すれ違い気味になりながらも岡崎を必死に支え、創立社祭のデートをすっぽかされても笑って岡崎を迎える渚が何処までも健気。
ホンマええ娘だ。もうゾッコンってやつなのですな。
そして芳野さんの『愛だ』にはどうしても吹いてしまう。いや、いい言葉のはずなのに。
あと、職場に何気に謎の外国人ジョニーさんがきちんと居たのにも吹いた。
しかも声が白鳥哲だ。ギアスのロイド伯爵だ。何気に脇役の天才ですな、この中の人。
ちなみにちょっと小話。
阪木さんは、CLANNADの原作プレイしたのが社会人になりたての頃だったので。
岡崎が怒られてるシーンや、仕事が上手くいかないのに鬱になってるシーンなんかは、シンクロ率かなり高かったです。
今思うと、私も渚みたいな良妻がいれば、前の会社辞めずに済んだんかなー……などと思っても、やはり無理だったろうな、うん。
私には岡崎みたいな頑張りが足りなかったことですし。うん。
思い出すとちょっと凹んできた_l ̄l○
来週はTBSが休みでMBSは放送あるってことは、コレで1周遅れのやるせなさを味わわずに済むってことですかねっ。
流れからして、親父殿が出てきそうですが……んんむ、あっきーと早苗さんの個人話は出てこないんかな。
つか、勝平くんはもはや出番なしか。さすがに尺の都合か、都合なのか。カワイソス。
■機動戦士ガンダムOO 2nd Seasonのお話
こっちは12話をきちんと視聴。
ルイスがどんどんヤンデレ化しています。サジとの思い出全消去って徹底しすぎだろ(;´Д`)
前作に引き続き、ブラックな脚本が本性を表し始めるのはこの娘が引き金になっていくようです。
ともあれ、今回も戦闘がバリバリ動いてましたってか、ダブルオーライザーが無双過ぎる。
質量を持った分身というか身代わりの術、狙撃察知、イノベイター圧倒、隕石切断と、一気に強さがインフレしていますな。
コレだけ好き勝手やられても、種死の時のような拒否反応が出なかった不思議。
ただ『強さ』を振り撒いてるだけではなくて、ここぞという時の真打参上という『頼もしさ』の方が勝ったんだろうね、きっと。
それに、まだ中盤の段階でコレが出たということは、このインフレに対してもまだ敵側が何らかの対応を示せそうっていうのもありますし。
サーシェスおじさんとか最近影が薄いミスター・ブシドーとか。
1期の終盤はほんとにギリギリの戦いだったから、2期の終盤も熱いギリギリの勝負を見せてくれることに期待。
あと、おやっさん死亡しなくて良かったよ。まだフラグ回収しそうな雰囲気で怖いけど。
そして元貧乏姫はもはやヒロインというにも怪しいです。1期も殆どテレビっ子だっただけだしね……。
Web拍手レス。
これ以上は溜まりそうにないので。
>( `ーωー´)そんな賞味期限切れはいらん。
ですよねー。
百兆アベナツミポイントたって、誰が得するんだろう。
>>>OO脚本のブラックな本性
>つ「漫画版スクライド」
>脚本の本性がわかる一冊(五冊?)ですw by 通りすがり
スクライドですか。そういえば知らないんですよねぇ。
かなりの名作と謳われておりますけど。
そこでも何かブラックなことをやらかしてくれているのかしら。
>┌─────┐
>│偶 然 だ ぞ |
>└∩───∩┘
> ヽ(`・ω・´)ノ
もしかしなくてもこのサイトのこれのことですかね(12月17日参照)
いやでも、ホント何考えてるんですかね。
というか、Web拍手が改行可能になったからこういうことも可能なのですな(笑)
文字制限も1000文字以内だからある程度のAAはできそうです。
>12/19の日記、事実最近描いてないけどなんか悔しいなぁ
>そんな風に言われると天邪鬼なんで、
>かえって久しぶりに絵を描きたくなってきたじゃんか・・・ by KATO
これまた、みのり組の魔王が変な方向にデレていますね(何)
とりあえずアレだ。目元の上手な描き方とかKATOさんに教わりたいんだけどその辺どうよ。
2008年 12月23日(火) 『健康診断だったわけで』
とまあ、題名の通りに受けてきたわけですが。
胴回りが2cmほど増えてたよ_l ̄l○
ヤベーヤベー、8●cmですってよー。(一応自主規制)
このままのペースだと即刻メ☆タ☆ボの仲間入りデスよー。
……いやまあ、週一のジョギングとかそんなんはやってるんですけど、なんだろう。余計な栄養の取りすぎですかなー。
間食はしてないけどドカ食いする時もありますからなー。
背が186cmあるからそんくらいあっても大丈夫でしょとかそういう意見とかもありそーですけど。
一年2cm増やしていったら10年で20cm増えるってことですからね。
いや、そんな単純計算では成り立たんのでしょうけど、気は抜けません。
休日にジム通いとかもしようかしら。平日はどうも暇がないだけに。
んでまあ、健康診断ということで仕事自体は有休だったので、その帰りに買い物。
まだ買ってなかったENSON2と、ひぐらし解コミック版の皆殺し編と祭囃し編1巻。
ENSON2、今正に聴いてるんですが、えんちゃんは相変わらず熱い。
ゆずれない願いとか国歌とか、曲自体が遠藤正明色に染まりまくりです。
というかそれ以前に、ジャケットが妙に濃い(笑)
『ガオー』というより、『わふ』と鳴き声が聴こえてきそうな感じではありますがね。
大阪マルビルのタワレコで買ったのですが、紹介文込みで売り出されてたのには吹いた。
ひぐらし解は、1巻の時点では祭囃子編で皆殺し編のネタバレとかはしてないのね。
原作未プレイなだけに同時連載とかして大丈夫なのかしらと思ってたのですが、その辺は良かったと思いつつ。
とりあえず第1印象で言うと。
皆殺し編:梨花ちゃまが赤坂に対して異常なまでにデレてました。
祭囃子編:拷問のアレが狂気過ぎて思わず引き込まれてしまいました。
こんくらいか、うむ。
あと、昨日の日記の更新後に絵なんかも描いてみたりしました。
こんなん。
描いたときは、それなりに上手く描けたかもしれないみたいなことを思っていたのですが。
遠くから見たら物凄いヘタックソに見える不思議。
そして、改めて近くで見るとやはり物凄いへt(以下略)
ちなみに所要時間、1時間以上。
スケブなんて絶対に頼まれない。
2008年 12月24日(水) 『久しぶりに腹を抱えて笑った』
『ANOTHER MISSIONS OVER?』を正式にコーナー化しました。
登場人物紹介なんかは、付けようかどうしよっか考え中。
いちお、『ANOTHER MISSIONS?』の続編の位置付けですが、単体で読んでも大丈夫なはず。はず。
まあ、時代が時代なので半ばオリジナルなのですがねー。ぷすー。
ともあれ、何卒ごひいきにどうぞ。
ニコドウガーで、ゲームタグの週間ランキングを見ると、
↑がシリーズものとしてあったのですが、これまた物凄い面白くて腹抱えて笑いました。
何かもう必死すぎなところとか、誘い笑いとかが神過ぎる。特に其の参の絶望感たるや。
実況プレイ動画では久々にハマった感じです。
いやそれにしても、 スーパーマリオ64ってこんなにも怖いゲームだったのか。初めて知った。
で、同じ実況つながりで↑のシリーズ(と言うかこれが大元の本業ね)も見たのですが。
これまた内容が莫迦すぎてこれまた大笑いしました(もちろん褒め言葉です)
其の四なんて特に神です。ツボにハマるとは正にこのことです。
一回、全部通して見てみては如何?
他に気に入ったニコドウガーというと。
こいしでゲッダンの人が作者のやつですね。
全体的に、地霊殿に対する愛が感じられます。
奥の細道+ウサテイ。
やべー、絵と構成と再現率が上手い。
何気に奥の細道シリーズ以外のキャラも出まくってるのが嬉しいね。
何となく笑えたのと、やはりタマちゃんが可愛かったのとで。
でも、よく考えるとやっぱり結末がひでぇ(笑)
忘れてたけど、BAMBOO BLADE単行本の新刊は来年の1月末らしいですね。楽しみ。
なんというひよりん動画。
まさに腐女子大爆発ですなと言いたいところなのですが。
2:24のゆーちゃんが全部持っていってしまったと言わざるを得ない。いや、もー可愛すぎだろ。
Web拍手レス。
>千夏と美冬が姉妹かぁ……。姉は高校生の娘がいて、妹は男に逃げられ続けるって…不憫ですねぇ。
>後、スクライドは漫画の方は知らないですが、アニメの方はすごいおもしろかった記憶があります。
>主人公:カズマの声優が保志さんだったのでそのイメージ持ったままSEEDを見て、ゑーってなったのもいい思い出です。
>それと最近鬱屈してるようなので、笑えそうなのを少し。
>http://www.geocities.co.jp/Playtown-Dice/5801/flash/00001.htm
>http://www.geocities.co.jp/Playtown-Dice/5801/flash/00002.htm by はっきー
ANOTHER MISSIONS?の3−3を見れば、重三センセイがそれらしいことを言っております
というわけで、七つ違いですのでわりと年は離れています。
ちなみに、先にキャラ作ったのが美冬の方で、『別居中の姉』が居るという設定から千夏さんができました。
そんな裏話。
保志さんは……その、なんだ、世の中にはいい保志と悪い保志があるってことで。阪木さん自身は、保志さん嫌いじゃないデスよ。
良い保志の例が前原圭一で、悪い保志の例がKYってことでFA。
鬱屈してるのは阪木さんではなくこのページ自身なんですが、まあキニシナイキニシナイ。
保健所のFLASH、ダブルオーでもやってたのね(笑)
あと指摘された間違いな箇所はちょちょこ修正しとります。
>>>OO脚本のブラックな本性
>つ小説版魔法少女プリティサミー
幅広いですな、ブラックな脚本家の方(笑)
まあ、魔法少女ものなのにブラックな展開になるのも昨今では珍しくないのですがね。
白い冥王様シリーズとか。
ブラックなのに白い。でも矛盾を感じないのは何故だろう(何)
2008年 12月25日(木) 『決定的ロマンティック不足』
世間はクリスマスなわけデスよ。
そりゃもー、街中はロマンティック大統領も満足しそうな賑わいなのですよ。
で、夜にはおのことおなごがピーチク☆パーチク☆チュパチャップスやってるんでしょうよ。
そんな中でも、人生に於いて壊滅的にロマンティックが欠如している阪木さんにとっては、単なる一日なわけでして。
その一日も仕事机に座って、蓬莱ニートのように動作が悪いPCとにらめっこしてました。
せめてもの悪あがきで、仕事帰りにりくろーおじさんのチーズケーキ買って帰って、家族で分けて食べました。
焼き立てが一番美味しいとのことで、まあ家に帰った頃には焼き立てじゃなくなるのですが、それでもなかなか美味かったです。
でもやっぱり空しいと感じるのは何でだろう。
久々のリンクでも。
■終王の品格(12月23日)
確かにお空さんはお嬢様や幽々子様と違ってカリスマよりも力押しタイプのラスボスだったので。
何より、ペットって位置付けですから、そりゃカリスマないですわね。
とりあえず、一冊取り置き頼んでおいたのさっ。
■虎と禁書(12月24日)
柊センセーにかかれば、どんな貧乳キャラでもそこそこあるものになります。これぞ柊センセーの豊胸クリニkk(以下打撃音)
ともあれ、ニーソックスをきちんと忘れない柊センセーは己の美学を失わない人だと思いました。眩しすぎる。
■ほとんど次回に注目状態(12月23日)
ささやかだってそそり立つものはそそり立ちます(何)
どんなに原稿がピンチの時でも、ブロックフィギュアで遊ぶけーひろ殿に存在する少年の心は無限大。
■おさなのは8脱稿(12月24日)
なんというか、額に●が全てを持っていったような気がします(何)
むー、そういえば、私は3巻くらいまでしか持ってなかったのじゃないかしら。折を見つけて集めなきゃ……。
■恒例のクリスマス仕様(12月23日〜12月25日)
なんか立場が違うような(笑)
そういえば、WORKING!!といいブタイウラといい、この方の描かれる漫画は基本的に女尊男卑ですな(何を今更)
ニュースなんかも。
■飯島愛さん死去
i-chのニュース見てビックリした。
阪木さんがまだガキンチョだった頃、バラエティ番組よく見てて、その中ではわりとよく見かけたお方です。
で、それでいて、あまり嫌いではなかったお方です。
36歳か。若いな。
御冥福をお祈りいたします
2008年 12月26日(金) 『自覚症状』
2日前に『鬱屈している感じ』と言われたのに対して否定してたけど。
よく考えてみると、やっぱり精神的にそうなのかも知れないことに気付く。
そりゃ腹抱えて笑えたとしても、やはりそれは一時の感情の波か。
静まるのにさほど時間がかからない。
しょーじき、私自身に何か明るい材料を作らねばならんと思います。
そしてその材料が長続きしないと、おそらく今と同じように負け組のままです。
どうすればいいかなんて見当も付かないんですけど。
さて。
2008年 12月27日(土) 『阪木さんの(わりとどうでもいい)苦悩は続く』
作画レヴェル0なのにもかかわらず、無謀な挑戦を続ける阪木さんなのであった。
何を苦悩してるかって、一部を紹介するならば。
■目元の大きさが左右でバラバラになりやすい
まず先に右目を書いて、次は左目なのですが。
どうも感触と言うものが左右で違ってくるものでして。
片方微調整すればもう片方。そのもう片方が終わればまた片方(以下無限ループ)と言った具合です。
あと、やっぱりキャラ分けのために微妙に違う感じにしたいと思っても、やっぱり調整が(以下略)
……ツリ目とかタレ目とかでも、描きわけってあるんだなぁと実感する阪木さんなのである。
■髪型(特に前髪)のイメージが湧きにくい
真っ先に悩むのが、前髪のボリュームのなさです。
目と頭頂部が物凄い近くなるみたいなミス作画なんてザラです。
下手したら、
↑このキャロル(仮)よりもひどいことになります(何)
なんかこう、高さのバランスをもう少し考えろってトコですかね。
……阪木さんイメージ能力なさ過ぎである。
髪型によっては、女の子描くつもりが男の子になっていたり、男の子描いたつもりが女の子が上がってたりと。
なんというか、ものすごいキツイ命題のようにも感じます。
事実、今回の絵は一回、男の子が女装しているみたいな絵になりました。
いくらツリ目キャラと言え、こりゃねーわと思いました。
と言うか、今でも女の子らしさを出せているのか怪しい。と言うかぶっちゃけ出せてない_l ̄l○
ツリ目キャラの場合、らき☆すたのみなみちゃんみたいに、ツリ目でも女の子らしさを出せるような作画が理想だね。
■やはり体の立体感が難しい
体。ボディ。
真正面だったり斜め45度だったり横向いていたり……。
そういう風に色んな角度から描けるかって?
無理です。
ホンマ、コレどうやるんだろう……。
未だにこんな正面くらいしか描けないや……。
そして下手だ。
■アクション
無理でs(以下略)
しゃがんでたり、座ってたり、歩いてたり、構えてたり、寝ていたりと、ほんの小さな動作でも表現できましぇーん。
デッサン人形とか買った方がいいのかしら、こういう場合。
とまあ、他にも色々沢山あるんですが、一部で言うとこんくらいですかね。
いやまあ、マンガ描けるほどのスキルがほしいってわけではないのですよ。私はあくまで小説家ですし。
でも、自分の作品くらいは面倒見れるくらいのスキルは欲しいですね。
それくらいになるまであと何十年かかることやら……ってか、何十年も経ってたらさすがに小説も同人も辞めてるよな。
チクショー、世知辛い。
そんな、世間にはわりとどうでもよく、それでいて世間から見て無謀としか言いようのない阪木さんの挑戦は続く。
2008年 12月28日(日) 『実在したのか……』
リトルバスターズ!の劇中にて。
↑なことがありまして。
こんな湯飲みがあったら、完璧ギャグだろうなーとプレイ当時思っていたのですが。
家の食器棚にマジで置かれていたのに阪木さんビックリです。
母者の話、最近購入したんだって。
で、実はわりと流通されているそーです。
初めて知った……。
明日から大掃除だぜー。げーっ!
こんな寒い時期に雑巾がけとかそういう水仕事やるのって辛くね?
つか、年末が寒いという概念がそもそもおかしくね?
ニッポンポンが南半球だったら良いのに、などと寒さに弱い阪木さんが思い始めたのはいつからだったろうか。
でも、そう思っている人も要るはずだ、そのはずだ、そーに違いない……はず。
はー、掃除はわりとメンドイですけど、片付いてないと気持ち悪いのも確かですので、ちゃきちゃきやりますか。
Web拍手レスなんかも。
>http://www.tamashii.jp/item/item.php?eid=00832&pref=105
>( `・ω・´)デッサン人形超おすすめ。
何故によりにもよって仮面ライダー(笑)
でも、アクションものを描くならば結構頼もしいかもしれないね。
稼動範囲広そうですし。
皆さんのおススメもおせーて。
> ( `・ω・´)どーしてサカンコはレベルをレヴェルと書くのんー?
>( `・ω・´)どーしてテレビはテレヴィと書かないのんー?
気分だ。
冬コミ始まりますが、阪木さんは我が道を行く。
……ぶっちゃけ、家のことが忙しくて行けないだけなんだがなっ!
悔しくなんか、ない……。
2008年 12月29日(月) 『大掃除中』
半分が終わって、明日にもう半分って感じです。
去年もこんな感じだったような気がします。
古本で出す分とかもやっぱりあったので、色々整理中です。売ったらどんくらいになるんだろ。
同人誌なんかについても整理しとります。
とらなんかにいくと中古で売れますしね。残すものとそうでないものを色々より分けてました。
まあ、その判定をするのにちょっと中身を見たりもするのですが、やっぱ作者ごとに特徴出てるなぁって感じです。
わりと作品数を持っているので言えば。
■G0ddamnさん …… 巷のお笑い&マニアック&シュールネタが凄まじい。 ■ボブさん …… 士郎子&スタンダード。構図上手。 ■シノ王子 …… 平然と下ネタを行うのがいい。 ■けーひろ殿 …… Fateではハッちゃん、東方では妖夢が鬼可愛い。 ■コータロー殿 …… おねいも。ボケツッコミが秀逸。 ■しろがね殿 …… 必ず1作に1度おっぱいで盛り上がる。 ■織本センセー …… 全体的にキラキラしている。 ■ASK殿 …… SD絵がシンプル。中国愛に見えて実は多彩。 ■ゼファーさん …… アクションがいちいちカッコイイ。 ■わき殿 …… 表紙&フルカラー本の彩色が見事。お話も良い。 ■ラヴィサ様 …… ドッキンバグバグ。しょーじき腹抱えたくなる。 ■友吉さん …… 天才。テンポが特に神。 ■和泉ゆきる様 …… 何が何でも何はともあれ兎にも角にもぱちぇこぁ萌え。 ■両神 了様 …… 全部可愛い。いや、やっつけとかじゃなくて全可愛い。
何か皆さんが皆さん、面白いんだなぁと思うわけで。
あと、今年になって絵を始めたためか、よくよくレベルの高さに驚かされます。
改めて思ったんですけど、絵を描きながらストーリー作るのって、しょーじきすごくね?
あんだけ連続して、しかも動かすかのように絵描いてるんですからね。
漫画家の気持ちがよくよくわかる上に、いつも苦労かけているG0ddamnさんの負担も伝わった気がします。
んー、私の下手の横好きもいつまで続きますやら。
2008年 12月30日(火) 『在庫がシャレにならん』
大掃除の影響か、背筋が筋肉痛ってどういうことよ。いやまあ、あんまり使わないんだけどね、背筋。
逆に足の方はソレといった影響がないという。
んー、やっぱりジョギングだけでは運動になっていないのだろうか。悩む。
来年は久しぶりにジム通いとかしようかなー……。
で、大掃除が終わったわけなのですが。
O.P.E.Nの既刊の在庫がそろそろシャレにならん状態になってきました。
来年は新作の製作ストップさせて既刊の販売に専念しないといけないかもしれません。
もしくは廃棄か。
どっちも迷うな……というか、今のこの状態で新作を発行しても全然売れん気がするんだけどね。
紅楼夢もコケ気味だったことだし。
どうしてくれよう。
A.両方
それもアリだ。
……というか、新作は新作でもネット上の作品に専念した方がいいかも知れんね。
ヒット作とかでたら良いんだが、ううん。
■CLANNAD AFTER STORYのお話
関西では1周遅れだからまだ12話なんだぜっ。
芳野さん → 親父殿の騒動って流れでしたな。
芳野さんの過去は泥臭さの部分や男泣きの部分とかを映像付きで見れて良かったです。
わりと駆け足気味だったところもありますけど。
施設の子供達の現状や、芳野さん困惑や泣きの部分の感情表現がリアルでしたな。
親父殿の騒動は、岡崎の『町を出よう』発言は原作ではバッドエンドだったのですが、上手く渚が止めましたね。
ヤケのヤンパチになる岡崎を、渚が身を挺して止める場面が今回の神シーン。
渚のセリフがカットされてたのは少し残念ですけど、動きだけで全てを表せているのはアニメならではといったところか。
というか、この二人、初めてハグだったのではなかろうか。ホラ、今までは手繋ぐ分しかなかったし(笑)
婚約しましたということで、これからイチャイチャしていくんですね。わかります。
で、次回は1月15日なんだそうです。一周遅れの呪縛ここに極まる_l ̄l○
つーか、何で2週も休みなのさっ。本来なら24話なのに、また全23話ですかっ。1期に続いて。
TBSいい加減にしなさいよ、コンニャロウ。。
■機動戦士ガンダムOO 2nd Seasonのお話
こっちは13話をきちんと視聴。戦闘だったので終始盛り上がってました。
ケルディムとセラヴィーの精密二重射撃のシーンはなかなかに手に汗握る展開です。
スメラギさんは作戦の段数を重ねて行っているのが良いですやね。強引な部分とか慎重な部分とかひっくるめて。
この作戦に於いても、全体がきちんと役割を果たしているってところなのですが。
アリオスは出撃せずにプレトマイオスが吶喊するためのトランザム要員ってのが泣けてくる(笑)
GNアーチャー入ってから全然戦闘してないような気がするよ、アリオス。それ以前もあまりしてないような気が。
アレルヤはマリーを奪還するために前半で主人公ポイントを使い果たしてしまいましたってことでFA?
この後もきちんと戦闘あるんだろうか……。
来週は変な特番を組んであるんだそうです。ギアスのアレに続いて。いや、ギアスのアレは見てないけど。
まったく、TBSいい加減に(以下略)
2008年 12月31日(水) 『前後半の明暗』
はい、2008年も終わりですねぇ。
というわけで、今年最後の更新です。
今年は前半が好調で後半が不調という感じでした。
前半はまあ全てがいいというわけではなかったのですが、それなりに良かったんですよ。
小説のいろんな作品にめぐり合えたり。
JAM Projectのライブに行ったり。
例大祭に受かってなかなかに売れてくれたり。
阪神が調子良かったり。
勢い余ってエロ小説書いたり。
ページの方もまあ、エロ小説と例大祭効果でそれなりに賑わってました。
それらを考えると、わりと景気良く過ごせてたんだと思います。
でも、後半に入る直前、ファックソビッチの前方不注意運転車によって事故に巻き込まれてから、全ての歯車が狂った感じです。
怪我こそ大したことなかったものの、そのファックソは結局一度も謝罪なし。それどころか私のほうが悪いとキチ●イ発言。
状況によっては死んでたかもしれない事故を起こしておきながら、そこまで我が物顔できる糞の権化も世の中に居るという教訓か。
そういうのは気にしない方が吉なんでしょうが、やっぱり精神的には引きずるわけで。
しかも、スランプから抜け出す直前での出来事だったので、ダメージが余計に深かったというダブルパンチ。
スランプ中だったら『もうこれ以上の底辺はねーわな』と開き直れもしたのですが、やっと立て直そうかという時期にコレは正直拙かった。
結局、相手の不誠実で解決に3ヶ月と途方もなく無駄な期間を過ごさせられてしまうという不運に見舞われました。
しかも追い討ちをかけるかのように。
阪神の野球観戦に行ったら塵のような完封負け試合を見せられるわ。
しかも、その後に失速して歴史的壮絶バッドエンドを迎えるわ。
オリンピックの野球もやはり塵のような敗戦を喫するわ。
巻き返せると思っていた紅楼夢で大コケするわ。
風邪を引いてホームページは失速するわ。
前半の貯金を奪うどころか、一気に負債になって阪木さんの頭上にのしかかって今に至ります。
家族や友達の存在がなかったら、今も立ち直れてなかったかもしれませんね。
ホントーに、ありがとうございます。
さて、今年もあります。今年のお気に入りリストアップ。
ゲーム
・リトルバスターズ!EX
・MEGAMARI
・東方緋想天 〜 SCARLET WEATHER RHAPSODY
・東方地霊殿 〜 Subterranean Animism
・Magical Battle Arena
・スーパーロボット対戦Z
漫画と小説
・らき☆すた 6巻
・リトルバスターズ!The4コマ 2巻
・ひぐらしのなく頃に 鬼隠し編 1〜2巻
・ひぐらしのなく頃に 綿流し編 1〜2巻
・ひぐらしのなく頃に 祟殺し編 1〜2巻
・ひぐらしのなく頃に 暇潰し編 1〜2巻
・ひぐらしのなく頃に解 目明し編 1〜4巻
・ひぐらしのなく頃に解 罪滅し編 1〜4巻
・大魔法峠 1〜4巻
・ギャグマンガ日和 9巻
・PAPUWA 14巻
・あひるの空 19〜22巻
・ハヤテのごとく! 14〜17巻
・BAMBOO BLADE 8〜9巻
・ドージンワーク 5〜6巻
・仮面のメイドガイ 6〜8巻
・WORKING!! 5巻
・トリコロ新装版 1巻
・ムダツモ無き改革 1巻
・フルメタル・パニック! 長編10巻
・境界線上のホライゾン 1巻上下
・生徒会の一存 1〜3巻
・生徒会の日常 1巻
・BAMBOO BLADE 合宿と呪いの竹刀
・ぜふぁがるど 1巻
・ギロチンマシン中村奈々子 1〜4巻
・紅 -kurenai- 1〜4巻
・電波的な彼女 1〜3巻
音楽
・Get Over The Border(JAM Project)
・ENSON(遠藤正明)
・ENSON2(遠藤正明)
・ROCKS(JAM Project)
・Portal(JAM Project)
・No Border(JAM Project)
・HERO(JAM Project)
・Saya's Song(Lia)
・時を刻む歌(Lia)
・ニコニコ動画流星群
・caramelldansen(caramell)
今年はひぐらし始めましたって感じですかね。
いや、まだ原作の方は未プレイですけど、リトバスEXも終わっているから来年頭から着手するのも良いかも知れません。
このまま原作をやっていないで威張っている『にわか厨』になるのはいやですので。
リトバスEXはいろいろ問題視されていたものの、きちんと不安をひっくり返してくれたようで安心。
麻枝さんのシナリオ引退後も、きちんとやっていけそうです。Rewriteも楽しみ。
緋想天と地霊殿も後半の数少ない好材料でした。地霊殿は未だにNormalが満足にクリアできないけど。
フルメタは次巻が長編ラスト。おそらく、来年中には出るでしょう。
もう10年以上付き合ってきたシリーズであるだけに、果たしてどんな終局を迎えるのやら。
それを考えると、ヘルシングも今年で連載が終わっていることから、来年で単行本の最終巻が出ることでしょう。
単行本派ということで連載の方読んでないので、かなり気になる。
他、生徒会の一存、ギロっち、紅などといった新たな出会いもなかなかに創作意欲を湧かせてくれました。
紅は正直この後続くんだろうかメッチャ不安なんですけど。4巻は正直あんまな内容りだっただけに。面白かったのに、惜しいな。
阪神はさっき言ったとおり壮絶バッドエンドでした。
この過ちを繰り返さんために、その場しのぎの補強ではなく、底力を蓄えるための若手育成……をして欲しいんですが、どうかね。
真弓新監督は疑わないけど、問題はフロントやね。
常勝チームを作るんだったら、1年くらい棒に振っても構わんと思うんですが、志向を変えない限りは暗黒が続きそうです。
ページの状況は正直キツいですね。ページはまだ大丈夫ですが、O.P.E.Nの存続はわりと危うい状態です。
結局、この12月でも巻き返せなかったし、どうしたものか。
2009年で心機一転、一発逆転なってくれるかという期待は……してはいけないんでしょうね。
踏ん張りどころとは正にこのことか。
そんな阪木さんですが、来年も応援してくれると嬉しいです。
ではでは。
良いお年を。