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 阪木の聖戦進撃レポート


 てなわけで、行って参りました。
 8月15日〜8月17日の間に東京に居て、実質夏コミに行ったのは3日目の17日だけなのですが。
 なにぶん、阪木は関西住まいで、しかも東京をまるで観光したことがないわけでして。
 その観光の分も含めて、時刻区切り形式でレポートしようかと思います。

 『阪木と愉快爽快(?)な仲間達』


 本文の前にまず、今回の東京遠征にあたって、阪木と主に行動を共にしてくれたお方達を紹介。

WAKA
 ご存知、阪木の親友であり、今回サークル参加する『CAUSALITY』の主宰兼ギタリスト兼アレンジャー等々。
 いろいろ役割をこなしている、プロの卵の音楽家。
 阪木の泊まるホテルを紹介してくれたりと、今回もいろいろお世話になってしまいました。

雪村ネコマル
 WAKA君のご友人で、『CAUSALITY』のボーカリスト。
 ボーカリストというわけで無論歌が上手で、男性ながらもかなりの高音程で唄うことができるお方。
 今回、阪木とは二度目の対面。

・夕紀様
 こちらもWAKA君のご友人で、センスのいいヴィジュアル系な走り屋さん。
 ユーモア溢れる楽しいお方。阪木も楽しませて頂きました。
 『バーカ』と言うときのイントネーションの容赦なさが素敵(ぉ


 2003年  8月15日(金)  『ここには無くてそこには在るもの」


 0500時
 東京出立の朝。阪木起床。母に協力してもらって軽く朝食を取る。
 朝食後、着替えてから準備してた荷物の最終チェック。

 0530時
 いざ、出立。
 外はざざっ降りの雨にもめげず、最寄駅から、新幹線の予約を取っているJR『新大阪駅』を目指す。

 0656時
 新大阪駅着。でも、切符を取っている新幹線の時刻は0756時。
 ……早く着きすぎてしまったと後悔。結局、1時間ホームでじーっと待つことに。
 そんでもって、相変わらず雨は降りつづける。何とかならんのかいな。

 0756時
 新大阪駅発。新幹線ひかりで東京駅へ。
 近くの席の人達に家族連れが居たのですが、ちょっと子供がはしゃいでたくらいで、いたって平穏無事に進む。
 ちっ、何かトラブルでもあったら日記のネタにできようものを。
 ……あ、いや、『そんなもん期待すんな、この不謹慎野郎』とか言わんでください。

 1056時
 JR東京駅着。これがまた人が多い多い。
 帰りの新幹線の切符を買おうかと切符売り場を探したのですが、本日分のしか売ってないのに少しばかり焦る。
 いや、初めてきたわけですし、それ以上に阪木は田舎者ですので。
 で、いろいろと立ち往生の後、仕方ないので、荷物を背負ってよたよたと中央線に乗り換える。
 目指すは予約したホテルの最寄駅であるJR『御茶ノ水』駅。

 1130時
 御茶ノ水駅着。緑の窓口で帰りの新幹線の切符を買えたので安心。
 吉野家で昼食をとって、ホテルのチェックインまで時間があるので駅周辺をぶらぶらと見て回る。
 でも、雨が降ってるので見て回ったのは主に地下街。

 1230時
 ホテルにチェックイン。
 先に同じホテルにチェックインしたWAKA君に到着の旨のメールを飛ばすと、すぐさまWAKA君が部屋に襲撃に現れる。

 WAKA「――来たな、何も知らないガキが
 阪木「――来たさ、何もかもを知っていくために
 WAKA「よし、俺の名前を言ってみろ。最後に『様』をつけると喜ばれるぞ
 阪木「馬鹿か、貴様
 WAKA「…………
 阪木「はて、喜んでいないようだが?

 ……嘘です、こんなやり取りしてません。本気にすると馬鹿にされます(何)
 普通にちゃんと挨拶して、あとこれからどうするかを軽く打ち合わせをしました。
 夜行バスでの長旅の疲れで雪村さんが眠っているため、現在は夕食の時間までそれぞれ単独行動中のこと。
 打ち合わせの後、WAKA君も音楽機材とか見に行くために外出。
 阪木も外出したかったのですが……携帯電話の電池が切れかけていたため、しばらくの間行動不能に。ぐすん。
 とりあえず、テレビを点けたら高校野球が。
 『こっちではざざっぷりなのに何であそこは晴れてんだよ、コルァァァ!』と心の中でひとしきり叫んでおきました(莫迦)
 でも、高校野球自体は面白かったです。燃えました。

 1400時
 携帯電話の充電も完了し、時間もあるので、阪木も外出することに。
 その実、鎌倉に行って山海堂を見てきたかったのですが、雨がざざっぷりのために泣く泣く断念。
 資金に余裕があったから、是非これを買いたかったのにねぇ……(涙)
 で、あんまり遠くにも出ることができないので、歩いてすぐの秋葉原を見て回ることに。
 いや、本当に近くにあったんですって。4、5分歩いたらすぐに。この事実には結構驚いたのですが。
 まあ、そんなこんなで、秋葉原に行っちゃいました。
 さすが日本国屈指の電気街ということで、電気屋さんとかがいっぱいありました。アレ系な店もやっぱりいっぱいありました。
 そして、そのアレ系の店を背筋を伸ばして歩き回る聖者の行進も目の当たりにできました。
 ……なんというか、この街の容赦のなさを感じた一瞬でした。

 1700時
 いったんホテルに帰還。少し疲れたので、仮眠。

 1830時
 仮眠から復帰。夕食をどうするかで、WAKA君の部屋に打ち合わせに行くことに。
 そこで、東京に来て初めて夕紀さんと会う。初めましてということでご挨拶。
 以前から走り屋さんと聴いていたので、『どのくらい走り屋さんですかー?』と訊いてみたら、いろいろと答えてくれた上、
 愛車の写真も見せてもらいました。……やったらおっきくてカッコよかったです。
 しばらくして雪村さんも起きてきて、ご挨拶。
 全員揃ったということで、夕食をどうするか打ち合わせ。
 夕紀さんの携帯を使っていろいろと調べている傍ら、『せっかくだから、秋葉原にしかない濃い〜店に行こう』という提案が。
 誰が提案したのかは伏せておきます。
 で、濃い〜店といえば、現地に住んでおられるWAKA君の関東のご友人ういきゃんさんが知っているだろうということで、WAKA君が電話。
 阪木はういきゃんさんと面識が無いので、東の陵●帝王と噂されている彼に合うのは少しドキドキものでした。
 ういきゃんさんの答えはOKとのこと。
 でも、仕事が残っていてしばらく時間がかかるとのことで、待ち時間は今回WAKA君が出す音楽について談笑。

 1930時
 仕事が終わったういきゃんさんから連絡。
 一行、ホテルを出て、雨の中少し歩いてからういきゃんさんに合流。
 車でその夕食のお店に招待してもらうことに。
 道中、夕紀さんや雪村さんと、ういきゃんさんによって繰り広げる舌戦(ケンカに非ず)に阪木は唖然とするばかり。

 2000時

 
阪木の目の前には、信じられない光景が!?

 とまあ、ガチ●コ顔負けのリアクションでした。
 まさかコスプレカフェとは。うわ、すげー、関西では見たことねー。秋葉原ならではですな。
 しかも、結構人(『聖者』含む)並んでるよ。
 ……なんだか、別の世界に一歩足を踏み入れたような心地でした。てか、もう踏み入れてるっぽい
 まあ、夕食は美味しかったのですが。ウェイトレスさんも結構可愛かっt――あ、いや、ゲフンゲフン
 私は何も言ってません。言ってませんとも

 2130時
 軽く遊んでおこうということで、東京レジャーランドのゲーセンで遊ぶ。
 でも、Dance Dance Revoltion(以下DDR)が置いてないので、激しくガックリ。drummaniaで我慢。
 阪木のプレイ後、雪村さんもdrummaniaをプレイされましたが、これまた上手でびっくり。
 でも、雪村さんの本来の得手はbeatmaniaUDXだったのですが、そこの台では連コインをしている輩が。
 結局プレイできず、雪村さんの切なさ炸裂の一幕でした(嘘)
 WAKA君達はレースゲームを堪能していた模様。

 2230時
 ういきゃんさんと別れ、近くのコンビニで夜食を買って、後はホテルに帰還。
 打ち合わせも兼ねて、長時間ダベってました。
 着メロのこととか音楽のこととか昔やったゲームのこととか漫画のこととか今日行ったコスプレカフェのこととかいろいろと。
 あと、ここで雪村さんの資金難が発覚。なんでも、東京行く前にもうピンチだったとか。
 ちゃんと用意しときましょうよー……と言うのも、やはり不可抗力なのですな。

 2530時(翌0130時)
 自室に戻って就寝。1日目終了。
 明日は東京観光メインだー。


 2003年  8月16日(土)  『哀愁の雪村様』


 0830時
 起床。
 WAKA君以外起きてない模様なので、だらだらーりと待機。
 窓の外を見てみると、また雨がザーザー降ってやがりますよちくしょう(涙)
 結局、出発まで高校野球見てました。つーか、またあっちでは雨降ってないのかよ、おい。
 でも、やっぱり高校野球は面白かったです。緊迫の1点差ゲームでした。

 1000時
 全員集合ということで、ホテルを出発。
 四人全員で、雨の秋葉原を本格的に見て回る。
 さすがに時間が時間だし雨も手伝ってか、聖者の行進は見られない模様。
 とりあえず、WAKA君の薦めで音楽機材の店とかもいろいろと。
 途中、昨日とは別のゲーセンにも寄る。
 そこにはDDRあったのですが、何故最新のEXTREMEではなくて一つ前のMAX2を置いてるんでしょう、ここ。
 しかも、隠し曲の『MAXX UNLIMITED』と『革命』すら解禁されてないとは。
 他の音ゲーは最新ピカピカのが揃ってるのにねぇ……。
 てか、後々で聴いた話、DDRだけそういう店が多いらしいです。
 理不尽だ。ケチだ。再審を要求する(何)

 1200時
 いい加減秋葉原はもういいだろうということで、一行は新宿に舞台を移す。
 とりあえず、朝食なしの行動だったので、ここで昼食を食べる店を探すことに。
 JR新宿駅の駅前レストラン街を散策してみたけど、これがまた高い高い。
 夕紀さんが『ここは庶民の来るところではないな』と仰せでしたが、まったくその通りだと思いました。

 1300時
 歩き回った結果、ラーメン屋で昼食。
 小さい店ながらも、結構美味しかったのです。店員さんの対応も良かったので、満足満足。

 1430時
 そろそろ歩き回るのは疲れたので、どこかで遊んでいこうということで、ゲーセン以外の遊び場を探す。
 夕紀さんの携帯で探しながら歩いていると、途中、歌舞伎町を横切る。
 いやもう、あるわあるわ、そういう店が。
 ここまで堂々と建ち並んでいると、逆に貫禄を感じてしまいます。中に入る気はサラサラ無いのですが
 で、とりあえず歌舞伎町の隅っこのまともな建物の中にあるビリヤード場でビリヤードをする。台は二つ。
 阪木はビリヤードに関してまったくの素人なので、最初はWAKA君にナインボールをしながら手引きをしてもらう。

 ※ナインボール
 日本では一番メジャーなビリヤードのゲーム。
 1〜9番のボールを順番に落としていき、最後に9番ボールを落とした方が勝ち。
 その実、結構運に左右されやすい。

 で、慣れて来たところで、ローテーションで雪村さんと一対一のナインボールで対戦することに。
 そこでなんと、善戦に善戦を重ねて二戦中二勝してしまう阪木。
 なんとなく、雪村さんの背中に哀愁が漂ってました。
 で、もう一回ローテーションということで、今度は夕紀さんと対戦。
 途中、何度もビリヤード講座をしてくれる夕紀さんはとてもいい人だと思いつつ、勝負を進める。
 第一戦は、次から次へとボールを落としていく本人も信じられないという神モードを夕紀さんが見せるも、
 最後の最後で阪木が9番ボールを持っていき、またも勝利。
 これには夕紀さん相当に凹んでましたが、第ニ戦は着実に勝負を持っていかれました。
 偶然とはそんなに長く続かないものです。

 一通り対戦した後、今度はトーナメント形式の一対一をやってみようということで、それぞれの台で対戦。二勝先取。
 一回戦は 阪木VS.WAKA君  雪村さんVS.夕紀さん。
 で、WAKA君と対峙したのですが。見事に〇勝二敗の完敗でした。す、隙がねぇ……。
 別の台では夕紀さんが雪村さんに二勝〇敗で下し、三位決定戦は雪村さんとすることに。
 『うわ、相性悪いな』と雪村さんが仰せでしたが。
 実際やってみると、さっきのようには行かず、〇勝二敗で完敗してしまいました。
 ま、素人とはそんなものです。でも……やっぱ凹みました。トーナメントでは一勝もできてませんし(涙)

 今度は二対二の対戦をすることに。
 ルールは、15個のボールを全部使って、偶数のボールか奇数のボールかをどちらかのチームが落とし、
 その先に落としたボールの番号が偶数だった場合、そのチームは偶数番号ボール、相手チームは奇数番号のボールを落とす。
 逆の場合も然り。
 勝敗は、そのチームが先にその奇数偶数のボールを全部落とした方が勝ちと言うもの。
 チーム配分は  阪木・雪村チーム VS. WAKA・夕紀チーム。
 いざ、対戦開始。
 雪村さんが先に偶数の番号のボールを落としたので、阪木達のチームは偶数番号を落とすことに。
 『この番号を落としにくいように移動させちまえ』とか『こいつにプレッシャーをかけよう』とかそういう駆け引きが笑えました。
 いろいろとミスを連発してしまったものの、着々とゲームを進めて、勝利までリーチというところで阪木に出番が。
 よし、ここは決めちゃいますか……ってコラコラWAKA君、私の視界に入ってなにやってますか。
 こらこら、入れようとしているポケットにキューを立ててキャディーさんのマネをするんじゃない。
 ほらそこ、夕紀さんも後ろで『ミスる、ミスる』と呪詛を連発しない
 素人になにプレッシャーかけてますか、あんたらは。
 ええい、突っぱねてくれる……おお、入っちゃった。

 WAKA・夕紀「Σ(゜Д゜;)

 はっはっは、見たか。この勝負強さを。
 ……あ、いや、実はこれの前に三回以上ミスしてたのですが。
 勝ちは勝ちと言うことで、雪村さんとハイタッチ。
 あとは四人で個人戦なんかいろいろやっちゃったりして、それはもう楽しいひとときでした。
 清算のときに、雪村さんは昨日にあったとおり資金難で困っていましたが。

 1830時
 ビリヤードを終了して、ういきゃんさんを電話で呼んで、新宿の駅前で合流。
 そのとき、もう一人ういきゃんさんのお友達がいたのですが……名前を聞いてなかったのですみません、割愛させて頂きます。
 合流時に水神流良さんとも会ったのですが、先約があるとのことで別行動。
 6人で新宿のカラオケ屋に行ってハッスルハッスル。
 みんな歌上手いですなー。
 音楽家のWAKA君やボーカリストの雪村さんに限らず、皆さん全員が全員で上手だったです。
 なんだか、低音程の阪木だけ浮いているようだ(汗)
 空部屋の関係で、何故かVIPルームらしき部屋でやったのですが。
 まあ、こちとら資金があるので無礼講無礼講。
 でも、雪村さんは、やはり資金難が深刻化したのに少し嘆いていました。
 よく考えたら3時間で3000円強て高いよ……。

 2145時
 カラオケ終了。
 6人でロッテリアに行って、軽い夕食。その席で、いろいろと雑談。
 夕紀さんとういきゃんさんとWAKA君のトークがまたすごいすごい。
 中に検閲もののも少しあったので、まとめて割愛します。でも、楽しかったです。
 あと、雪村さんの資金難がまた(以下略)
 途中で水神流良さんもやってきて、トークが更にヒートアップ。
 なんでも、先日誕生日だったそうで。
 この場でも改めて、おめでとうございます。

 2300時
 ロッテリアが閉店になったので、明日が明日のこともあってか、新宿を出ることに。
 WAKA君達が切符を買いに行っている間、カードを持っていた私と流良さんは離れで待つことに。
 待ってる間、今回夏コミには初めての参加ということで、流良さんにその心得とか雰囲気とかを教えてもらう。
 そういえば私は即売会に行くと必ず流良さんに会っているのですが、この方は話していて相変わらず楽しいお方でした。

 2325時
 流良さんやういきゃんさん達と別れ、元のメンバー四人で新宿発。
 さらば、東京観光2日目の要。

 2400時(翌0000時)
 ホテル着。荷物の郵送などをホテルのフロントをあらかじめ頼んでおいて、上へ。
 WAKA君の部屋で明日の軽い打ち合わせをし、自分の部屋に戻った後に、郵送する荷物と明日持っていく荷物を分別。

 2430時(翌0030時)
 就寝。
 さあ、明日は遂に聖戦である。

 2003年  8月17日(日)  『祭』


 0530時
 起床。その実、0450時には起床していたのだが、とりあえず気持ちだけ。
 例の黒ずくめに着替えて、目印であるサングラスや扇子の装備も忘れずに。
 鏡を見たら、なんと、ヤのつく自営業みたいな人がそこに。ヒイイィィィ!?
 ……自分だってーの。
 そんなボケはともかく、荷物の最終チェックをして、これで準備完了。

 0630時
 雪村さんと夕紀さんは後で行くとのことで、WAKA君と私は先にホテルをチェックアウト。
 電車は混んでいるのでタクシーを呼んで、いざ聖戦の舞台こと東京ビッグサイトへ。

 0700時
 東京ビッグサイト着。
 いるよいるよ……聖者の群れが。
 なんだってー? なんだってー? この一個大隊を軽く上回るわらわらとした聖者達が一部分だってー? うわーいうわーい。
 とりあえず、阪木の大学の友人である岩ゴンさんと待ち合わせをしているので、まずはその待ち合わせの場所に向かう。

 0730時
 岩ゴンさんと合流。
 とりあえず、そっちの待ち合わせの方は済んだので、阪木はここで別行動をすることに。
 その別行動の理由なのですが。
 なんと、今回私めにゲストも頼んでくださったG0ddamnさんが、余ったサークルチケットを進呈してくれるとのことで。
 この東京進撃以前に、メールで待ち合わせをしていたのです。
 持ちかけてくれたときはもう感謝のあまり涙チョチョ切れましたよ。本当にいい人です。
 それで、オフ上では初対面なので、とりあえず阪木は待ち合わせ場所であるエントランスプラザを目指す。

 0745時
 …………。
 ここはどこだ(何)
 どうやら迷ってしまった模様。ぐあああ、やばいよやばいよ、どうするよ。
 G0damnnさんとは携帯電話で連絡を取り合うものの、なかなか見つからないのに正直焦りました。
 そして、この黒々とした聖者の群達には正直戦慄しました。

 0800時
 難関辛苦の旅路(主に阪木の責任)の末、ようやくG0ddamnさんとサークル『WAZA−技−』の一員であるBun-Gさんと合流。
 まずはご挨拶。G0ddamnさん、案外小柄な方でびっくり。Bun-Gさんは口髭がイカス兄ちゃんでした。
 雑談も程ほどに、三人でサークル入場。
 スペースに到着してから、出店の準備。阪木もちゃんと手伝う。
 その後、『WAZA−技−』の発行物を進呈してもらって、あと、冬コミのゲストも頼まれてしまいました

 
(゜∀゜;)

 いやー、もう、ホントーに何から何までありがとうございます。
 頼まれたからには、全力を出さねば。大学の卒業研究とかもあるけどね。
 我が作品のキャラである翔馬やナツミっちのラフとかも見せてもらいました。
 あと、冬コミの方で何か作品出しませんかとかいろいろと提案もされましたが、とりあえず保留。
 だって、そんな余裕見当たらないんだもん(涙)

 0845時
 サークル入場したWAKA君と合流。
 スペースが近くと言うことで、G0ddamnさんとも対面。
 いやー、和やかはよきかなよきかな。

 0950時
 夏コミ開場10分前。
 で、私は何しているのかと言うと、『CAUSALITY』の売り子に祭り上げられてます。
 WAKA君は地元に残してきた友人達に頼まれたものを手に入れるという重要任務があるので。
 最初の1時間は、私が売り子をこなすことに。
 まあ、私は夏コミを体験しに来ただけで、あまり数多く見て回るわけでもないので軽く了承。
 開場までの間、隣のスペースに居るOguuさんという同人音楽家さんと談笑。
 両者とも音ゲーマーということで、見事に意気投合。
 しかも、今回彼が出している音楽が、Keyの音楽のDDR風アレンジと言うことで、私のハートはキュンキュンでした(何)
 もう、純粋に嬉しかったです。

 1000時
 開場。
 聖戦開始と言うことで、場内アナウンスが。


 諸君、私は夏コミが好きだ。
 諸君、私は夏コミが好きだ。
 諸君、私は夏コミが大好きだ。

 スタッフが好きだ。
 聖者の群れが好きだ。
 大手サークルが好きだ。
 中堅サークルが好きだ。
 弱小サークルが好きだ。
 駆け出しサークルが好きだ。
 コスプレが好きだ。
 徹夜が好きだ。
 始発が好きだ。
 警備員が好きだ。
 お昼からのんびり来るのが好きだ。
 バスで上陸するのが好きだ。
 相乗りタクシーで上陸するのが好きだ。

 東1ホールで。東2ホールで。
 東3ホールで。東4ホールで。
 東5ホールで。東6ホールで。
 西1ホールで。西2ホールで。
 この離れ小島で行われるありとあらゆる同人活動が大好きだ。

 シャッター前に集まった買い出し部隊が開催のアナウンスと共に走り出すのが好きだ。
 有名外国人の来日など比ではない物量による突進には心がおどる。
 新刊を運んでいるサークル参加者がせっせと自分のスペースで準備しているのが好きだ。
 奇声を上げてサークルに殺到する一般参加者をスタッフが取り押さえた時など胸がすくむような気持ちだった。
 綺麗に揃えられた黒々とした四列縦隊が移動するのが好きだ。
 夏の暑さでヒートアップした一般参加者が完売したサークルの前で号泣している様など感動すら覚える。
 常識知らずの違反参加者をスタッフが会場外に放り出す様だともうたまらない。
 暴れる参加者をスタッフが暴君の如くスライドさせ混乱したりするのも最高だ。
 コスプレブースで繰り広げられる0.1秒ペースのデジカメフラッシュを目の当たりにしたときは絶頂すら覚える。
 企業参加のスペースに翻弄されるのが好きだ。
 欲しかったサークルの新刊が完売され企業のグッズもなくなり、チェックリストに黒斜線を引く様などとてもとても悲しいものだ。
 グループ買いの人数に押し潰されて新刊が買えなかった一般参加者が好きだ。
 どかどか走りをする引きこもり達にボンバータックルをかまされるのは屈辱の極みだ。

 諸君、私は夏コミを、百花繚乱の様なコミケを望んでいる。
 諸君、この聖地に集結したスタッフおよび参加者諸君。君達は一体何を望んでいる?
 更なる拡大を望むか? 熱気と汗臭さが情け容赦のない地獄のような夏コミを望むか?
 財産散財の限りを尽くし、総計億単位の金額を左右する、嵐のような夏コミを望むか?

 スタッフ一同・参加者全員「夏コミ! 夏コミ! 夏コミ!」

 よろしい、ならば夏コミだ。
 我々は満身の準備を終えて、今まさに開催を目前とす。
 だが、動乱の同人界の中で30年強もの間、開催し続けてきた我々にただの夏コミではもはや足りない。

 夏コミを!! 一心不乱の大夏コミを!!

 我らはわずかに10万人強、20万人に満たぬ人にすぎない。
 だが諸君は一騎当千の参加者達だと私は信仰している。
 ならば我らは諸君と私で総数1億と一人で成される祭りとなる。
 我々を思考の隅へと追いやり、自分勝手な曲解者を叩き起こそう。
 ブランド服をつかんで引きずり止め、眼を開けさせ思い出させよう。

 世間に祭りとはなにかを思い出させてやる。
 世間に我々の制止の声を思い出させてやる。
 有明と晴海の狭間には一般常識では思いもよらない事がある事を思い出させてやる。
 数百人のスタッフと10万人強の夏コミ参加者で、有明を燃やし尽くしてやる。

 「全部署準備完了」
 「コミケット開催アナウンス開始」
 「これよりコミックマーケット64を開催します」
 「一般参加者入場開始」

 コミックマーケット準備会代表より全スタッフへ。
 コミックマッケートスタッフよりここに集った全参加者達へ。
 コミックマーケット64、状況を開始せよ。

 征くぞ諸君。



 ……はいはい、こんなアナウンスもちろん流れていません。
 本気にすると莫迦にされます。一番の莫迦はこんな長たらしいこと書いてる阪木自身なのですが(遠い目)
 でも、全部が全部で阪木の本心ではありませんし、他意も無いのでご注意を。
 単なるネタということをきちんと理解しておくように。

 1100時
 初の関東進出ながらも、『CAUSALITY』の音楽CDは着々と売れていく。さすがだね。
 私も欲しかったのですが、この売れ行きを見ていると、売上を少しでも多くするために後日に受け取った方がよさそうと思って自粛。
 WAKA君が買い物から帰ってきたので、今度は私が買い物に行く。
 西ホールのスペースを一通り見て回っていったのですが……あー、もう、広いし何より人が多い多い。
 昨日遊び歩いたのもあってか、すぐさま足にガタが。
 とりあえず、衝動買いはなしで、今回は欲しかったものだけ買うことに。
 今回の阪木の買い物はこちら。

 にゃゆき本舗 …… 『にゃゆ本』 コミック 合計¥500
 Fairly Tale …… 『anemoscope』 『solitude』 『Birth』 3つともSS  合計\1000
 ゆきりん堂 …… 『Image2』 『VISAGE4』 『VISAGE5』 3つともCG集  合計\3000
 Azurblau(委託品) …… 『HIGH END KEY』 音楽CD  合計\800

 頂きもの
 WAZA−技− …… 『えせぽに』 『かのカレ』 『かのカレ2』 『イラスト入り撥水性バッグ』  コミックとカバン
 アトリエOguu …… 『Key-X2』 『Orgin...』 共に音楽CD

 それなりに使いましたな。
 『Fairy Tale』の七瀬瀬奈さんとは、ネット上でちょっとした知り合いでしたので、挨拶をしてみる。
 しばらくネット上では会ってなかったので、お話できてよかったです。
 東ホールにはもっと多くサークルがあるそうですが、さすがに行く気になりませんでした。
 だって、西から東に渡るまで30分以上かかるって言われてたし。
 欲を言えば、DeZI:Rさんの新作CDが欲しかったんですけどね(涙)

 1300時
 夕紀さんと雪村さん到着。雑談しつつ、それぞれの買い物もしつつと、まったり時間が過ぎる。
 雪村さんがつけているネコ耳のカチューシャがイカス。確か、『D−Summit』のライブでつけてたやつですな。

 1330時
 再度G0ddamnさんのスペースに遊びに行く。
 新刊はそつなく売れている模様。おお、よきかなよきかな。
 スケブもいろいろと頼まれているそうで。てか、扇子にまでイラスト頼まれてるよ。
 そして、ちゃんと描くG0ddamnさんもすごいですな。筆で書く字も上手ですし。我流らしいですが。
 私も何か描いてもらおうかなーと思ったのですが、スケブがなかったので断念。
 持ってきていればよかった……。

 1400時
 『CAUSALITY』の新作CD『Keylight Colors』が完売。
 この頃のWAKA君は、新作を常に完売させてますな。

 1450時
 『CAUSALITY』側の撤収が近づいてるので、G0ddamnさんのスペースに行って、約束していた記念撮影をする。
 とりあえず、Bun-Gさんの撮影で二枚ツーショットを撮ってもらいました。

 

 やっぱ顔は隠しときますね。
 どっちがどっちかとは、文字の通りであります。
 ポーズはこんな感じでどうかしら?
 ついでに、両者ともサングラスを手に持った状態であります。
 グラサンショットもあったのですが、ちょっと阪木の方がやばい状況になってるので、割愛させて頂きます(謝)
 ……というか、不自然に服が盛り上がってしまった。

 1510時
 後片付け開始。他のスペースもちょくちょくと撤収を開始している模様。
 WAKA君、今回の売上で『交通費と一泊分のホテル代を稼げたぜ、いえー』と喜んでいました。
 あと、撤収直前でORACLEのチャット仲間である辰村実さんと、あと、圭祐兄者の友人こと暁燈遙夏さんにも会いました。
 辰村さんはともかく、暁燈さんの出現に関しては少しビックらこいた。
 いろいろと無難に対応しておきましたが。

 1600時
 夏コミ終了。
 とりあえず、ういきゃんさんや流良さん達と合流するため、四人でいったんビッグサイトの西ホールを出る。

 1630時
 ビッグサイトのコンビに前で合流を待ちつつ、四人で雑談。
 だが、阪木が予約している新幹線の時間に着々と迫っているので、合流を果たせずに、WAKA君達とはここでお別れ。
 WAKA君、雪村さん、夕紀さん、三日間お疲れ様でした&お世話になりました。
 祭りの後の別れというのはやはり淋しいものです。
 で、そんな余韻を残しつつ、東京駅を目指すために最寄の駅へ。
 ……ぐあ、何人おるねん、この駅
 本当に新幹線に間に合うのかと、めちゃくちゃ不安になりました。

 1730時
 人が思い切り詰まった電車を乗り継いで、何とか東京駅に。
 よかった。予約した新幹線は1800時発だ。しかし、30分余裕あったとしてもやはり不安でした
 この人の多さだと、どんなに余裕があってもギリギリの勝負に感じちゃうよ……。
 家族への東京土産購入も忘れずに。

 1800時
 新幹線のぞみで東京駅発。あー、疲れた。
 さらばい、東京。

 2030時
 新大阪駅着。
 駅前の店で夕食を取って、まっすぐに家に帰る。だって、クタクタだしね。

 2200時
 帰還。
 これにて、レポート終了。

 総括


 一言で言うと、とても楽しかったです。
 こういう場合、楽しい人達に囲まれていたからこそ楽しかったと言うべきなのでしょうが。
 初めてサークルゲスト参加で執筆したこと。
 初めて東京に上陸したこと。
 初めての対面をしたこと。
 秋葉原の容赦のなさに唸ったこと。
 コスプレカフェに行ったこと。
 夕紀さん達のハイテンショントークに絶句したこと。
 夜に雑談したこと。
 雨の中秋葉原を四人で歩いたこと。
 新宿のラーメンが美味しかったこと。
 ビリヤードが楽しかったこと。
 カラオケがパワフルだったこと。
 ロッテリアでのみなさんのトークが凄まじかったこと。
 ビッグサイト周辺の聖者達のオーラに気圧されたこと。
 G0ddamnさんに初めてオフ上で会ったこと。
 Oguuさんと音ゲー話で意気投合したこと。
 そして、コミックマーケットを初体験したこと。
 数多くの出来事の中で、得られるものも多分にありました。
 この楽しい東京進撃を演出してくださった皆様、本当にお疲れ様でした。そして、ありがとうございました。
 阪木には、きっとこれは一生の中で良い思い出となるでしょうということで、今回のレポートを締めさせていただきます。



 2003年 8月20日 阪木洋一


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